自分のことをずっとあたたかく思ってきてくれたお母さんを描いた創作漫画「きっとお母さんに会いたくなるお話」が、Twitterで多くの人の涙腺を緩ませています。思わずほろりとしてしまうこのお話の作者は、漫画家の森永ミク(@miku39__mori)さんです。
早くに夫を亡くし、女手ひとつで息子を育てた“お母さん”。反抗期にも息子をやり込めるなど、いつも「母ちゃんには敵わなかった」と思わせる強い母親でした。しかし朝から晩まで働きづめで、それでもお弁当やご飯の準備はかかさず、いったいいつ寝ているんだろうと心配になるほど。
幼いころからいつも自分を優先し「お母ちゃんのことはいいから」が口癖のお母さん、成長し家を出た息子はその言葉に甘えてしまっていました。日々の暮らしをこなすのに精いっぱいで、顔も見せにいかなかったと後悔する息子。
いつまでも昔の“強い母”のイメージがあったのか、母が年々老いていく事実に気づかず……お母さんは病気で入院してしまいました。
お見舞いに行っても、自分のことより息子のことを心配する母に、「こういうときくらい自分の心配しろよ」と声をかけるも「あんたの方が大事なんや、私のことはどうでもええ」と言い切るお母さん。どこまでも子どもを優先する姿勢に母の強い愛を感じます。
わが子を守り育て、健やかに生きてくれることを何よりも大事にし、本当は会いたくても決してそれを口にしない……そんな母の姿に「本当にお母ちゃんには敵わない」と痛感するのでした。
親の子どもへの愛は無償で、それが当たり前になって感謝を忘れがちになります。そしていつまでも元気でいてくれる……そうであってほしいと願いますが、いつかは年老いていく親に対して、自分ができることは何かということを、このお話には考えさせられました。親孝行は、出来るうちにたくさんしたいものですね。
作者の森永ミクさんは自身のTwitter(@miku39__mori)に、お父さんバージョンの創作漫画「きっとお父さんに会いたくなるお話」も掲載。こちらも泣ける、考えさせられるエピソードとなっています。
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