「ブラック企業で命を失いかけた話」を描いた漫画が、とてつもないエピソードの連発で読者を騒然とさせています。世の中にはまだまだ、こういった環境で働いている人がいるのかもしれません。
この漫画を公開したのは、漫画家の諏訪符馬さん(@fuumasuwa)。諏訪さんが以前勤めていた、コンビニの店長時代の話となります。なお、コンビの本社の社員ではなく、フランチャイズ契約したオーナーに雇われた店長の立場でした。
当時の諏訪さんは1日12〜16時間労働が普通で、年末年始には31時間ぶっ通しで働いたこともあったそうです。休みは週1でしたが、発注作業や急に入れなくなったバイト・パートの穴埋めで結局休日もほぼ働いていたとのこと。
しかしある日、過労による目まいでダウン。他店にいたオーナーに電話で事情を告げると、「人手不足だから取りあえず定時までは働いてよ」と恐ろしい言葉が。なんとか他店のスタッフに都合をつけてもらい帰宅しましたが休みはもらえず、翌日オーナーからは「疲れるなんて気持ちの問題」と再度すごい言葉を聞かされるのでした。
当然気持ちで回復することはなく、1週間後とうとう仕事中に意識を失ってしまう諏訪さん。過労による死を感じついに辞める意をオーナーに伝えると、「病院行って2日も休んだじゃん、もう治ったんでしょ?」「死ぬ? 働いてて? そんなわけ無いじゃん大げさだよ〜」と笑うのでした。
どうにか辞めることを認めさせ、あとは半月働いて一度も使ったことがない有給2週間分全て消化することを告げる諏訪さん。するとオーナーは「じゃあこっちも罰金を請求することになるよ」「解約の違約金と売上が落ちた月の金額を全てお前に払ってもらう」とむちゃ苦茶なことを言い出しました。
労基法で支払う義務もないし辞める自由も保証されていることを説明すると、「労働基準法なんて関係ないよ、だってその法律経営者が損するばっかじゃん」と法律を無視する宣言が。結局2カ月後に辞めることができ違約金も支払わなかったのですが、その間にいろいろと非人道的な扱いを受けたそうです。
諏訪さんは本部の社員に何度も相談したにもかかわらず最後まで改善されなかったことや、本部が労基法を知らない・守らないオーナーに店を任せていることなどオーナー個人だけでなくコンビニ本部の体制に問題があることも指摘。「何人死ねば気付くのだろうか」と締めくくっています。
作品提供:諏訪符馬さん(@fuumasuwa)
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