米の非営利動物救助団体「Hope For Paws」が、120時間かけて生まれたばかりの子猫と母猫を救出した様子を、YouTubeで公開しました。
「雨水管の中から子猫の鳴き声が聞こえる」と連絡を受けて「Hope For Paws」のスタッフが現場に向かうと、そこには5Gアンテナを設置するチームが作業をしていました。
取りあえずスタッフは子猫の鳴き声が聞こえる雨水管の流入口にケージを設置。雨水管の中にカメラを通すと子猫の姿が見えました。
5Gアンテナを設置する大きな作業音が怖いのか、母猫の姿はありません。しかし、離れた場所でスタッフの様子を伺っている母猫を発見! エサとケージを使って母猫を先に捕獲します。
そして雨水管の中で体を寄せ合って不安そうに鳴いている生まれたばかりの子猫6匹も、スタッフがキャリーケースに入れて救出しました。スタッフと猫一家はその後、獣医師のもとへ。そこで予想外の事実が発覚します。
なんと母猫だと思っていた猫はオスでした! 母猫だと思い込んでいたスタッフは、猫の体をチェックする前に、子猫にミルクをあげるため同じスペースに入れたそうです。
すると、ミルクをあげるどころか近づいてくる子猫に戸惑う様子を見せたので、おかしいと思い、体をチェック。そこでオスだったと判明したのです。オス猫ちゃんも心底ビックリしたでしょう。
スタッフは急いで元の現場に戻り、母猫を探しました。母猫は今頃、子猫の声が聞こえなくなって心配しているはずです。
スタッフは他の動物の救助もこなしながら、ケージとエサを使ったワナを置いて数匹の猫を捕獲します。しかし、どの猫も母猫ではありません。
そうしているあいだにも、子猫は母猫を呼び続けています。そこでスタッフは、獣医師のもとで出会った猫の「Honey-Pot」(ハニーポット)ちゃんが2週間前に自身の子猫を失ったと知り、いちるの望みをかけて、母猫が見つかるまでのあいだハニーポットちゃんに子猫を預けることにします。
すると、ハニーポットちゃんはちゅうちょなく子猫の体をなめたりあたためたりしてちゃんとお世話をしてくれました。しかも、ハニーポットちゃんの体はもうミルクが出なかったのに、子猫の世話を始めて再度授乳できるようになりました! ハニーポットちゃんの優しさに涙が出ます。
そうした温かい奇跡が起こるなか、スタッフもようやく母猫を発見し、捕獲に成功しました。ハニーポットちゃんが一生懸命お世話をしてくれたおかげで子猫は元気いっぱいです。
母猫も最初は緊張した様子を見せていましたが、子猫の無事を知って安心したのか、早速お世話を開始。みんなの努力のかいあって、子猫はすくすくと元気に育ちました。母猫は新しい家族のもとへ行き、子猫もそれぞれ新しい家族に出会うときを待っています。
子猫が母猫のもとに戻ったあとのハニーポットちゃんの様子も心配ですよね。この動画内で詳細は書かれていませんが、別の動画でハニーポットちゃんの様子が紹介されています。
それによると、母猫を亡くした子猫をスタッフが救出し、それがハニーポットちゃんと子猫が離れたタイミングとピッタリだったとのこと。
再度ハニーポットちゃんに救出した子猫の世話をお願いしたところ、また快く引き受けてくれたそうです。今は子猫を立派に育て上げ、ハニーポットちゃんも子猫もそれぞれ新しい家族に出会うときを待っています。
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