ゲームの裏技が現実空間で発動した――起こりえないことが起きてしまったことから、とんでもない事態に発展する漫画「裏災い」が好評を博しています。作者はWebで漫画を発表しているれっくれす(@reckless_RPG)さん。
放課後に広場でしりとりをしている3人の男の子。負けたトウヤは罰ゲームとして、人気ゲームで見つかったバグ技のモノマネをやると言い出します。その技とは、回復アイテムのトマト(の代わりに赤いねり消し)を頭に乗せた状態で、ジャンプなど一連の動作をしたあと、両手でピースをして前後に構えて「ソイソース」のコマンドを入力するというもの。裏技を再現してみると、ゲーム内の技のはずなのに、なぜか現実世界で爆発が起きてしまったのです。
思わぬ発見に興奮し、裏技を発動しまくって遊ぶ3人。遅れて合流したタケジは「この裏技をむやみに人に教えると大変なことになるかも」と諭しますが、時既に遅し。3人はネットに動画を投稿してしまっていたのです。
動画は慌てて消したものの、翌日にはネットで世界中に広まっていました。裏技を使って犯罪を起こす者が現れ、ねり消しが店頭から消え、騒ぎはますます広まっていきます。治安は悪化し、軍事利用する国も出てきて、ついには戦争に。トウヤたちの平和な日常は崩壊してしまいます――。
ゲームの中の裏技が現実になるという突飛な導入から、世の中に混乱が広まり、破滅的な結果へと進んでいくスリリングな展開とスケールの大きさにぐいぐいと引き込まれていきます。読者からも「ひとつの映画をみているような気分になりました」「本当に何気ないことが、まさかこんなことになるなんて…!な絶望感が半端なくて、最後もすごく好き」「何だこの謎の疾走感とワクワク感」と好評です。
れっくれすさんは「裏災い」を始め複数の創作漫画を投稿しており、ジャンプルーキーで読むことができます。
作品提供:れっくれす(@reckless_RPG)さん
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