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母の恋人と自分になつかない犬 家に居場所を見いだせない女子高生の葛藤を描いた漫画に胸が締め付けられる(1/2 ページ)

思春期の葛藤をリアルに描いたお話。

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 家庭や進路に悩む女の子を描いた漫画「紙船で海へ」が、心にじわりとしみてくるお話となっています。作者はWebで漫画を発表している岡山(@ebinashi_ebifly)さん。


家族のことや進路に悩む少女のお話

 高校生3年生の朱音は、母親と、母親にしかなついていない犬のチビと、山に囲まれた小さな町で暮らしています。「人に言えない」彼女の苦手なモノは、チビと、時々玄関に現れるようになった大きな革靴――母の恋人でした。


恋人ができてよく笑うようになった母。でも朱音は苦手……

 恋人ができてよく笑うようになった母。それでも朱音は母の恋人と接するのが苦手でした。学校では都会の大学を狙えると先生に言われても、将来どんな仕事をしたいのか分かりません。


将来やりたいことも「特にない」

 「将来はお金持ちになってスーパーロボットを買って大きな白い家で母とチビと毎日楽しく遊ぶ」。朱音が子どものころ描いていた夢。けれども大きくなった今は分かっています。チビは母に着いていくこと、母はきっと恋人に着いていくこと、自分の後ろには誰もいないこと――。


 小さな子どもではないけれど、大人でもない、そんな年頃の心の揺らぎが等身大に描かれ、いつかの自分を思い出させてぐっと心に刺さってきます。将来への迷い、自分の居場所……葛藤や悩みがリアルに感じられる作品です。朱音がどんな決断をするのか。その結末はぜひ漫画で確かめてください。

 同作は漫画投稿サイト「マンガMeets」でも公開。岡山さんは読み切り作品「3、2、1で合図して」で同サイトの2021年5月期「マンガMee新人賞」に入賞しています。

作品提供:岡山(@ebinashi_ebifly)さん

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