五輪2大会でメダルを獲得した元フェンシング日本代表選手の太田雄貴さんが、8月1日にTwitterを更新。開催中の東京オリンピック出場選手へ寄せられた誹謗(ひぼう)中傷を「笑って看過出来るものではありません」と強い言葉で批判しました。同日には男子フルーレ団体競技が行われていました。
太田さんが「現在、特定の選手への誹謗中傷が鳴り止まない状況」と誹謗中傷への苦言をツイートしたのは、男子フルーレ団体の準決勝後。スポーツでは、いかに練習を積んでも本番で望んだ結果を出せないことはよくあることだとして、思うように実力を発揮できなかった選手へ向けた「言葉の暴力は許されるものではありません」と憤りをあらわにしました。
著名人であれば否定的な意見にさらされることも当たり前として捉える“有名税”という考え方を、太田さんは否定。現代のSNSは生活の一部と化しているため「選手の目に留まらない訳がありません」と懸念を示し「こんな時こそ、温かい言葉や、メッセージをかけてあげて」と呼びかけました。
東京五輪では、太田さん以外に選手や関係者が誹謗中傷へ意見するケースが数多く見られます。卓球男女混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼選手は、ひどい言葉が並ぶDM(ダイレクトメッセージ)を公開し「然るべき措置を取ります」と法的措置も辞さないとツイート。
体操個人総合で優勝した橋本大輝選手も、採点結果へ異議を唱える悪質なコメントが数多く届いていると明かし、「国の代表選手として努力してきたアスリートを認め、称賛する人が増え誹謗中傷とみられる行為を行う人が少なくなることを願っています」とInstagramで採点の詳細をオープンにしていました。
一方でサーフィンで銀メダルを獲得した五十嵐カノア選手は、準決勝で撃破した国から採点へ多くの批判が寄せられたことに「私はライバル選手へ最大限の敬意を払っています」とポルトガル語でツイート。採点は自身の影響が及ばないと強調し、「悪くいわれることへ我慢ならない。私はベストを尽くした、それだけ」と反論していました。
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話題になっているのは、バレンティナ・アコスタ ヒラルド選手。