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写経が思春期の邪念にまみれる“フリースタイル般若心経漫画”が罰当たりながら笑ってしまう(1/2 ページ)

写経が途中から嗜好の羅列に。

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 写経で心を落ち着けるはずが、邪念がじゃましてグダグダに――。思春期の欲求を抑えられない、14歳の少年の漫画が笑いを呼んでいます。

アイキャッチ 途中から写経じゃなくて、隠語の書き取りになってる……
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 漫画家のビーノ(@bambi_no_3)さんがコミックNewtypeで連載している、『宇宙とかと比べたらちっぽけな問題ですが』シリーズの一編。宮司の息子、榊秋元(さかきしゅうげん)が、父の催した写経会に臨むシーンから始まります。神仏習合ってことかな。

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 「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄 舍利子 色不異空 空不異色」と、真剣な表情で黙々とお経を書く秋元。しかし、続く「色即是空」のところで煩悩に負けてしまったらしく、「色欲乳尻」と心の言葉がこぼれ出てしまいます。思い付くのは仕方ないとしても、書いたらおしまいだよ……。

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 一度弾けた衝動はとめどなくあふれ続け、写経は「艶」「濡」「亀」「壷」など無関係な漢字でびっしり。直接表現でない字すら、何かしらの隠語にしか見えなくなってきます。

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 その表現はエスカレートしていき、とうとう「サキュバス」や「マジックミラー号」など、漢字縛りすら無視した“フリースタイル般若心経”状態に。後ろから一部始終を眺めていた父親は、息子の強欲な嗜好にドン引きしつつも、「情報量の多い作品は質が落ちる。初めはなるたけシンプルなやつを」と、“あるカテゴリーの映像”選びのコツを思い浮かべるのでした。もっとほかに言うことあるだろう……神職として、親として。

 フリースタイル般若心経という言葉の破壊力もあって、漫画は大好評。「ちゃんとお父さんが意味分かってるのが面白い」「お父さんの言葉が身にしみる」「実は蛙の子は蛙ってことなのでは」と、ムッツリな父親も人気です。

作品提供:ビーノ(@bambi_no_3)さん


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