人間にかみついたり威嚇していた子猫が保護され、あっという間に抱っこされるまでになった記録がYouTubeで公開されています。心あたたまる動画に、コメント欄では「心を開いてくれて良かった」「すっかり甘えん坊ですね」と癒やされた声が寄せられ、再生数は55万回を超えています(4月13日時点)。
投稿したのは、2014年から夫婦で保護活動を行っているYouTubeチャンネル「にこねこ【保護猫の保育園】」さん。今回の子猫は、まだ寒さ続く2022年2月のはじめ頃、だれかに捨てられたところを保護されました。
人間に対してとても怯えており、排水管の中を逃げ回っていた子猫。数名のボランティアさんたちの必死の捜索により、4日間かけて無事保護されましたが、捕獲の際に手をかんだり、人間が近づくだけで「シャー!」と威嚇したりしていました。
そんな子猫を「にんにん」と名付けた投稿主夫婦は、「きっと身を守るため必死だったんだよね」と、焦らず少しずつ距離を縮めることにします。
落ち着いた頃を見計らって何度か匂いを覚えてもらううちに、徐々に安心したのか、ケージ越しにスリスリするしぐさを見せてくれるように。保護時に怖い思いをしたばかりですが、勇気を出してふれ合ってくれるにんにんちゃん……!
そして翌日。何回もケージ越しの交流を重ね、部屋で自由に遊んでもらっていると、ついに夜には近づいて触らせてくれるように。そこから一気に甘えん坊さんな面が見えてきました。自分から立ち止まってナデナデさせてくれたり、大人しく抱っこさせてくれたり! にんにんちゃんが変わったのではなく、本来の優しい性格があらわれたことがわかる様子にホッとします。本当はすぐにでも甘えたかったのかも……。
今回にんにんちゃんがすぐに慣れてくれた理由の1つに、ほんの数日前に同じく保護された猫「ハグ」ちゃんの存在がありました。当時、にんにんちゃんが検疫期間中だったため2匹はケージ越しのやりとりでしたが、すぐに仲良くなっており、その後のにんにんちゃんの姿は、ハグちゃんに“このお家は安心していい場所だよ”と教えてもらったかのようでした。
ちなみに後日には、短期間で本当の兄弟のように仲良くなったふたりの様子が動画で公開されています。
「にこねこ【保護猫の保育園】」さん夫婦(Twitter:@niconeko2575)は、保護猫のことや保護活動について多くの人に知ってもらうため、YouTubeでその様子や日常を投稿しています。個人での活動として「年寄りになるまでに、夫婦で100匹の子達を助けられたらいいね」という目標を立てており、すでにこれまでの保護頭数は70匹を超えています。
画像提供:YouTubeチャンネル「にこねこ【保護猫の保育園】」さん
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