猫が暮らす温泉旅館として有名な「新玉(あらたま)旅館」(大分県別府市)の活動を支援するためのクラウドファンディングが「READYFOR」で始まっています。
新玉旅館は旅館業の傍ら、約20年にわたり地域猫活動や猫たちの保護・譲渡活動をしています。長年の活動で「にゃんたま旅館」として知られるようになった同館ですが、認知度が上がるにつれ拾った猫を連れてきたり、敷地内に置いていったりする人も。多頭飼育崩壊してしまった家の猫を保護することもあるそうです。
現在お世話している猫は、およそ90匹。若くて健康な猫ばかりではなく、猫エイズや猫白血病、がんや腎臓の病気を患っている猫もいて、譲渡できないケースも多いとのこと。
猫たちにかかる費用(餌代、治療代、電気代など)は、月平均70万円(年間で840万)ほど。コロナ禍で旅館の収益がほとんど無い中でも女将さんたちは懸命にお世話をしているそうです。
プロフェクトの中心になっているのは旅館側ではなく、同館の支援者。3月まで学生だった原京香さんが卒業研究で同館のことを知りその熱意に心を打たれ、今回のプロフェクトを立ち上げたとのことです。
リターンは、お礼のメールが届く3000円のコース、お礼のメールと猫ちゃんの写真データが届く1万円のコース、猫ちゃんのファイルが届く1万円のコースなど12種類。集まった支援は旅館側に渡され、猫たちのご飯、身の回りの用品(トイレシーツ、トイレ砂)、病院代、療養食などに使われます。
クラウドファンディングの期間は5月31日23時まで。目標金額を達成した場合のみ支援金を受け取ることができる、All-or-Nothing方式のプロジェクトです。
同館の女将さんは、3月末まで“地域猫・保護猫を救う猫ハウス”を作るためのクラウドファンディングで支援を募集していました(関連記事)。このプロジェクトは無事、目標金額を達成したとのこと。女将の献身的な活動を応援してみてはいかがでしょう。
画像提供:新玉旅館(@aratama_ryokan)さん
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甘えん坊なところもいい。