いつもわざと負けてあげていた娘に本気を見せようとしたら……子どもの成長を描いた子育て漫画がじわりと心にしみます。
遊びを通して娘の成長に気付いた瞬間を描いた漫画。作者・水谷アス(@mizutanias)さんの娘は、かるたに負けて大声で泣きわめき、周囲の子どもがぼう然としてしまうほどの負けず嫌い。それ以来、水谷さんは娘が必ず勝てるように、わざと負けを演じ続けてきました。
やがて娘は小学2年生になり、成長を実感した水谷さんは「そろそろ強い母を見せてやろうか」と、娘と神経衰弱で勝負します。わざと負けてきた母と、実力で母に勝ち続けてきたと信じている娘は、互いに得意げにゲームを開始します。水谷さんは本気を出せば必ず勝てると思い込っていましたが……?
ゲームが進むにつれて、焦りが増していく水谷さん。本気を出しているのに、娘にどんどん押されていきます。そしてゲームは終了。勝負の結果は娘の勝利でした。強くなった娘の姿に「強くなったねぇ」と語りかける母に、娘は「お母さんが弱すぎるんだよ」といつもと変わらぬ様子で返答。実力で勝てるようになった娘の姿に、「清々しい負けがある」と初めて知った水谷さんでした。
やさしい雰囲気で娘の成長を描いた漫画に、Twitterでは1万件のいいねが寄せられました。親の心情がていねいに描かれていることもあってか、親の立ち場を経験したことがない人たちからの反応もあり「まだ高校生で親という立場になったことはないのですが、こういう気持ちなんですね。ほっこりしました」「私(16)の妹(4)がまさにこんな感じで負けず嫌いなのでこの話を見て成長が楽しみになりました!」といった和やかな声が寄せられています。
水谷さんのnoteでは、この漫画のもとになった小説も公開されています。ゲーム展開が進むにつれて追い込まれていく母の心情、自分の中に驕(おご)りがあったという気づきなど、より細かに深掘りされています。
作品提供:水谷アス(@mizutanias)さん
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