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元うたのおにいさん・杉田あきひろ、薬物依存から復帰中の“落とし穴”を反省 「ちゃんと回復してるつもりだった」(1/2 ページ)

杉田さん「『自分は依存症だ』ってことを忘れない」

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 NHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」で“9代目うたのおにいさん”を務め、現在は薬物依存症と戦いながら社会復帰している杉田あきひろさん。4月28日に同じく薬物依存からの回復を目指す俳優の高知東生さんのYouTubeチャンネルに出演し、最近の失敗談を明かしています。

 2016年に覚醒剤取締法違反で懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けた杉田さん。保釈後に薬物依存のリハビリ支援施設「長野ダルク」に入ると、紆余(うよ)曲折ありながらも音楽活動を再開するまでに回復。2021年3月には厚労省主催の依存症理解を深めるための音楽イベント「Re-START〜みんなで考えよう 依存症のこと」に出演し、同時期に“うたのおねえさん”を務めたつのだりょうこさんと涙の再会を果たしていました(関連記事)。

 杉田さんはこの日、同じ自助グループで支え合っている高知さん、依存者支援に携わる田中紀子さんが共同運営しているYouTubeチャンネルに出演し、「クリーン(薬物を使用していない状態)」にまつわる直近のやらかしを告白。

 長野ダルクに入って以降は薬物を絶ち、「ちゃんと回復してるつもりだった」という杉田さんですが、自助グループの“アルコール=薬物”という大前提を甘く認識し、缶ビールを常飲していたとのこと。「アルコール飲んでる自分がルール違反であることに全く気付いてなかった」「ここ落とし穴ですよ皆さん」と視聴者に注意を促していました。

薬物依存症と戦う元「うたのおにいさん」杉田あきひろ
失敗談を語る杉田さん(画像はYouTubeから)

 田中さんからは「お酒の席って依存症はマズいよね。夜お酒飲んでるときにやらかしちゃうっていうのが、引き金になったりする」と飲酒が薬物再開のキッカケになりかねないとのお咎めを受け、「傲慢(ごうまん)なのが、僕にはそれがないと思っていた」「ちゃんと『自分は依存症だ』って思っていかなければ」と反省。現在は“真の意味”でのクリーン2カ月目を迎えているそうで、「僕たちがしっかりまた社会に戻ってやり始めてる。しっかりと過去を隠さずに ちゃんと向き合いながら自分の仕事の現場で頑張れてるっていうところを見せられたら」と真摯(しんし)な思いを語っています。

 現在は音楽活動を本格化させ、4月16日に再始動となるライブを開催したばかりの杉田さん。動画内でも「超満員のお客さまの前で歌をしっかり歌えた。いろいろなことを積み重ねた結果、新たにまた1歩進めた」と喜びを語った一方で、「またここで緩めちゃいけない。『自分は依存症だ』ってことを忘れないで、次にステップに自分のペースで進んでいきたい」と兜の緒を締めていました。

薬物依存症と戦う元「うたのおにいさん」杉田あきひろ
歌える喜びを語る姿(画像はYouTubeから)
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