advertisement
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいましたが、なかなか物語が始まらず――クスリと笑えて哲学的な漫画「存在論(オントロジぃ)さん」が好評を博しています。作者は透明いんげん(@invisible_bean)さん。
主役はむかしばなしに出てくるおじいさん。しかし、自分がどのお話に出てくるおじいさんなのか、自分でも分かりません。おばあさんは川には洗濯にはいかないし、雀の舌を切る予定もなし……待っていても何も起こりません。
花咲かじいさんのような犬も飼っていないし、竹を切ってもかぐや姫は出てこない。「物語での役割」が分からず、自分は一体何者なのか、もしかして悪役なのかと思いを巡らすおじいさん。
物語の主人公は誰なのか、どんな結末なのか、おじいさんはその答えを得ることができるのか――?
いつか何かが起きると、ただ待っていただけのおじいさん。でも、自分の物語は始まるものではなく“始める”もの。クスッとなる要素を交えつつ、前向きなメッセージを伝える漫画には「すごく好き」「深い」「オチが最高にエモい」などの声が寄せられています。
作品提供:透明いんげん(@invisible_bean)さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.