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英国の王立植物園キューガーデンズで、スイレン科オオオニバス属の新種が発見されました。植物園に177年前から存在していたものの、これまで別の種と思われていました。
新種「Victoria boliviana」は、これまで「Victoria amazonica(オオオニバス)」だと思われていました。オオオニバス属の睡蓮は「Victoria amazonica」「Victoria cruziana(パラグアイオニバス)」の2種とされてきましたが、キューガーデンズの研究者は第3の種があるのではと考えていたといいます。
2016年にペルーのボリビアにある植物園から、第3の種と思われる種を譲り受けて、キューガーデンズでほかの既存の2種と比べて育てたところ、違いがあるとすぐに分かったとのこと。歴史資料やDNA分析などにより、第3の種が存在することが確認されました。研究論文は学会誌『Frontiers in Plant Science』に7月4日に掲載されています。なおbolivianaは、原産地であるボリビアと現地の研究パートナーにちなんで命名されたとのこと。
100年以上ぶりの新しい巨大睡蓮の発見であり、さらにVictoria bolivianaは葉の直径が3メートル以上にもなる世界最大の睡蓮でもあります。Victoria bolivianaは1年間に多くの花を咲かせるものの、花は1つずつ順番に二晩だけ咲くそうです。
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