昭和ホイホイだ! レーサー脇坂寿一が伝説のハイソカー「ソアラ」を愛でまくり「やっぱりいい……」 昭和世代のクルマ好き大共感(1/2 ページ)
こんなかっこよくて粋だった2ドアクーペは……もうありません。
レーシングドライバー/スーパーGT監督の脇阪寿一さんが、自身のYouTubeチャンネル「脇阪寿一 Juichi Wakisaka Channel 11」を更新。トヨタの名車「ソアラ」を愛でまくった様子を披露しました。何だ、この昭和ホイホイは……!
脇坂さんが大興奮して試乗したのは、かつてトヨタが販売していた高級2ドアクーペ「ソアラ(2代目/1986〜1991年)」。ハイパワーな直6ツインターボエンジンを搭載し、駆動方式はFR、デジタルメーターや電子制御サスペンションといった高級車品格の上質装備、それなのに大衆的な実用性など知るかと「カッコよさ」に全振りした「2ドアクーペ」のクルマです。
高級車のスポーツカー“スタイル”、いや、スポーツカーの顔をした高級車というか。2ドアなので後席はおまけ扱いで、同じくらいの時期に流行した“RV”、今のSUVのようなマルチな実用性はありません。コスパという言葉もまだなく、2人乗って優雅に粋(いき)に移動できればよかったからです。
ソアラをはじめ、当時「ハイソカー(High society car)」「デートカー」などと呼ばれたクルマは「ヤンエグ(Young Executive)」などと呼ばれた人たちも飛びついて人気を博し、また、「これでモテたい」と若者の憧れの対象でもありました。ソアラには「エアロキャビン」という電動折りたたみ格納式メタルトップのさらにヒャッハーなオープン仕様もありました。
多くはATで運転は楽々、“走り屋”のような別方向の本気な人たちを横目に、踏めばバヒューンとめっちゃ速い。MTで乗りたいスポーツカーとは少し違うこの2ドアクーペは、現在のトヨタ車ではもう考えられない「めっちゃぜいたく〜」なクルマのカタチ、でした(このあたりの需要はレクサスが担っています)。
(参考)3ローターのロータリーエンジンを搭載した、直線番長・燃費極悪(!)・でもめっちゃカッコイイ、で突き抜けていたマツダの2ドアクーペ「ユーノス コスモ(4代目)」(写真は東京オートサロン2022に出品された、もっとやばい“6ローター”の魔改造コスモ)
1972年生まれの脇坂さんは恐らく確実に、あのころ憧れた1人のようです。それにしても今なおピッカピカに保たれたボディー、ホイールまで純正の極上コンディションにうっとりしています。
「このクルマのスーパーカー消しゴムを持ってましたよ」と当時を思い出してジーンときて、「これ見てよ、これ!」とエンジンルームにも大興奮。「すき間がいっぱいあるやん。今のクルマはこんなにすき間ない!」となぜか“すき間”もブッ刺さり。分かる人には分かる……!?
すかさず試乗して、「ハンドルがデカいわ」「ノーマルの足ってもっとフワフワでしたよね」とインプレッション。当時は最先端、今見たらほどよくレトロなデジタルメーターもいいな! オーナーさんの「純正のまま残していきたいけどパーツがもう手に入らない」という切実な悩みに共感しつつ、「やっぱええなぁ!」と昭和ホイホイな名車にやっぱり虜になった脇坂さんでした。
これから30年後、ここまで愛され憧れ続けられる日本のクルマって……果たして何になるのでしょうね。
ファンからも「もうこんな2ドアクーペ出て来ないんだろうなぁ」「この年式のソアラ好きでした」「カッコいい」「あぶ刑事のレパードも好きだった」などのコメントが多く寄せられていました。
(カナブンさん)
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