VRとアバターを用いたNHKの社会実験番組「プロジェクトエイリアン」 ナレーションに悠木碧 チョーヒカルが企画デザイン(1/2 ページ)
お互いに素性を知らない男女4人がともにミッションを遂行するドキュメンタリー。
自分ではない他者といったいどこまで分かり合えるのか――――異なる背景や価値観を持った若者4人がVRやアバターといった演出方法を用いて交流する社会実験番組「プロジェクトエイリアン」が9月19日23時45分からNHKで放送されます。ナレーションは声優の悠木碧さんが担当し、出演者らのアバターデザインは、アーティストのチョーヒカルさんが担当しています。
出演するのは、「SNSで権利主張するアクティビストが苦手」という無職で実家暮らしの男性をはじめ、マイノリティのために活動をする在日韓国人の女性、家庭環境がすさんでいたことから「頑張らない人が嫌い」と考えるようになったホストの男性、セクシュアリティを理由に彼女の両親から結婚を反対されているトランスジェンダー男性、という異なる背景や価値観を持った男女4人。
それぞれが、お互いの外見や属性を隠した状態で、自分で選択したエイリアンのアバターに身を包み、VR空間でミッションを遂行。4人一緒に地球を旅立ち、月面旅行を目指します。
その過程で、お互いが何者なのか、どんな違いを持っているのかを次第に知る4人。ともに月面に降り立つことができるのか、VR空間と実生活に置かれたそれぞれのカメラがそのやりとりの一部始終をドキュメントするという内容になっています。
ナレーションを務めた悠木さんは、「私も普段オンラインゲームで遊ぶ時にはお互いの姿も素性も知らない友達ができるので、外見とか経歴とかそういうものを取っ払ったからこそ話せるという気持ちにすごく共感できました」と感想をコメント。「本当はみんな、相手のことを知りたいし自分のことも分かってほしい、相互理解したいと思っているということをあらためて実感してもらえる番組だと思います」と見どころを明かしています。
出演者らが身に着けるエイリアンのアバターは、ニューヨークを拠点に活動しているチョーさんがポップにデザイン。番組のコンセプトの企画、発案も担当しています。自身も日本生まれの中国籍という社会的アイデンティティーを持っており、「分断がある中で、コミュニケーションを諦めずに続けた先の景色をぜひ見ていただければと思います」と力強くアピールしています。
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