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「缶詰を直接火にかけるのは危険」との注意喚起が、Twitterで拡散されています。缶が高温にさらされると、内側をコーティングする物質が食品に溶け出して健康被害の原因になるということです。
発信元は、シュールストレミング缶など食品の輸入・販売を手掛ける、三幸貿易の公式Twitter。近年のキャンプブームにより、缶詰の直火(じかび)調理を紹介する記事や動画がしばしばみられる現状に警鐘を鳴らしました。
缶詰の多くは、内側の腐食を防ぐためにBPA(ビスフェノールA)という樹脂を使用しています。これは一般的な用途で使う分には溶け出さないよう設計されていますが、120度を超える加熱では溶け出てしまうとのこと。発がん性やさまざまな健康被害が報告されている物質ゆえ、想定外の使用は厳禁というわけです。
直火調理に関しては業界団体の日本缶詰びん詰レトルト食品協会も、8月に自粛を願う記事を公開。「金属缶は直火加熱することは想定していない」「極めて高温で加熱された場合、有機膜からの分解物や溶出物に対する有害性については、容器製造企業として保証することはできません」としています。
加えて、加熱によって内圧が増し、缶が破裂してけがややけどを負う危険性も紹介。食品を缶から出さずそのままあたためたい場合は、ふたを開けた状態で湯せんするよう呼びかけています。
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