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90代の患者に重い病気を申告したら…… “予想外の理由”から元気に帰っていった話が示唆に富む(1/2 ページ)

強いカードは持ちたくないものですが……。

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 日常のハッとするような気付きを与えてくれるツイートを、イラストとともにご紹介する企画「その視点はなかった」。今回は世代特有の話題、ありますよね……というお話です。

その視点はなかった (イラスト:野田せいぞ

重めの病気は老人の華?

外来で90代の患者さんにけっこうヘビーな病気の説明をしたんだけど、落ち込むかと思いきや、「これで週末の喫茶店での病気自慢で勝てる」と元気に帰って行った。モチベーションが違った。

(せいけ医さんのツイートより)

 外科医のせいけ医(@seikeigekadr)さんのお話。90代の患者さんが非常に思い病気を患ったため、本人にその説明をしました。話を聞いて落ち込むだろうな……と思っていたのですが、予想に反して「週末の喫茶店の病気自慢に勝てる」と言い、元気そうに帰っていったそうです。

 誰かと会話する際には、お互いに知っている、共有しているコンテンツの話題がやりやすいもの。年を取るとどうしても、1つや2つの持病は抱えてしまいがちで、確かに話題にはしやすいのでしょうが……勝ち負けとまでは考えが及びませんでした。

 このツイートには「10代の寝てない自慢、20代30代の激務自慢、40代50代の不健康自慢、60代以上の病気自慢」「知り合いのお葬式で『次は僕の番だからよろしく!』と言っていた先輩、あれから何人も見送ってその度に同じ事言ってる」「ある程度の年になるとこの感覚がわかる気がします。不幸話もそうで、話のネタに転換できるようになってくるんですよね」など、年を重ねると不幸な話もネタとして扱えるようになるのだ、という実体験が寄せられています。

記事:たけしな竜美(@t23_tksn

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