保護者から“土日対応”を求められた教師が返した言葉とは? 終わりなき教師への要求に労働環境議論が巻き起こる(1/2 ページ)
結構前から問題視されていますが……どうなることやら。
日常のハッとするような気付きを与えてくれるツイートを、イラストとともにご紹介する企画「その視点はなかった」。今回は、教師も労働者なのだけれど、忘れられがちだよね……というお話です。
営業時間内でお願いします
久しぶりに面白いやりとりがあった。
保護者「先生は土日、学校にいますか?」
『土日はいませんね』
保護者「じゃあ進路相談できる時間がないですね…」
『私が授業に入ってない時間をお伝えしますね』
保護者「いやその時間は私が仕事じゃないですか」
『銀行と同じで営業時間がございます』(神原楓さんのツイートより)
中学校の教師である神原楓(@wakateowl)さんのお話。ある生徒の保護者から「先生は土日に学校にいますか」と尋ねられ、当然のことながら「いません」と答えました。進路相談がしたい、という保護者に対して、自分が学校で授業をしていない時間を伝えようとしたところ「その時間は自分が仕事をしている」と返されたため、思わず「営業時間がございます」と言ったそうです。
生徒の保護者、特に母親が、しばしば平日に学校へ行かなければならない、という現状。教師側が柔軟な対応をすればサービス残業や休日出勤になってしまいますし、かと言って保護者側が対応するには仕事を休まなければなりません。なんらかの方法で「学校のシステムと働き方の改革」が起きればいいのですが……難しい問題です。
このツイートには「個人面談の時、5時になったら放送で『蛍の光』流そうかと提案したことがあります。面倒見のいい担任ほど、課題の多い子の保護者を最後にして、じっくり話を聞こうとしますから」「先生にも申し訳ないけど、常識の範囲内での柔軟さは求めてしまうかも…さすがに土日はないけども」「目指すべきなのは、保護者が、子どもの進路相談を理由として、教師の『営業時間』に合わせて有給をとれるような、職場環境や社会通念になることではないかなあ」など、教師の働き方やその改善に関する、さまざまな意見が寄せられています。
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
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