地上約90メートル、孤高の運転席で魅せる熟練の神ワザ! 思わずヒュンとなる「風車建設クレーン」のお仕事現場に密着(1/2 ページ)
ひぇぇ、デカい、高い、ひゅんとする〜。
「で、でかい……」。開けた場所や洋上に立ち並び、特に間近で見ると想像以上のスケール感で魅了される巨大建造物の1つ、風力発電の風車。羽の直径は大型のもので約90メートル、こんなデカいものをどうやって組み立てるのでしょう。YouTubeで、風力発電所の風車を建設する大型クレーンのお仕事現場の裏側が公開されています。
山奥の建設現場でドーンと大きな羽を吊り上げるのは、タワーと並んでズォォンとそびえ立つ北川鉄工所の風車建設用タワークレーン「JCW1800K」。最大作業高140メートル、最大定格荷重140トンの能力を持ち、支えや基礎不要で自立もできる、風力発電所の風車建設に欠かせないクレーンです。
先にタワーを建設し、大きな羽を上空で取り付けます。「というか、でかー!」。地上で見る羽のパーツはさらに想像以上、クジラみたいに巨大でびっくりです。羽にベルトを取り付けてバランスを考えてズレないように固定し、JCW1800Kがグォォと一気に上まで吊り上げます。「パワー!」な迫力、でも、ていねいかつ緻密な動きであの巨大な羽を軽々と……!
そう、風力発電の風車が設置されるということは、現場はそもそも風の強いところ。吊られた羽はゆらゆら揺れますが、クレーン運転士さんはさすが熟練のプロ。風を読んで無駄のない操作で一気に上まで運び、上空の定位置でビシッと停止させるのです。
羽を吊り下げたまま上空で、本体の回転軸とボルトで合体。あのデカい物体を、しかも強風で揺れる高所で、しかも絶対に失敗できない状況で……針の穴を通すかのような精密な神ワザがお見事! プロのテキパキ作業と普段は見られない巨大な風車の建造現場、いかがでしたでしょうか。このデカい羽をまず現地まで運ぶトレーラーの神ワザ動画もぜひ一緒にどうぞ!
(カナブンさん)
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