出産したら以前のようにイベントや現場に行くぞ! と思っていたものの、実際に出産してみると、育児が大変すぎて漫画を読む時間もない。もしかしてヲタク的に詰んでる……!? という体験談から現在のヲタ活の状況を描いた漫画が共感できます。
漫画の作者は、育児等についての漫画を投稿しているエェコ(@nakiri_aik)さん。エェコさんは第1子の妊娠中、出産したらまたイベントに参加して、同人誌もたくさん作りたいと意気込んでいました。
しかし、実際に出産すると新生児のお世話は大変。さらに夫は土日祝日は出勤のため、夫に子どもを任せて同人イベントやアニメのフェスに行く、ということもできず、「あれ? これ? ヲタク的に詰んでる?」と思うことがあったといいます。
そんなエェコさんとは対照的に、平日休みの夫は趣味のサーフィンを楽しんでいます。サーフィンの後で子どもを見てくれるものの、エェコさんはその間は家事があり自由時間がなかなか取れません。趣味を楽しむ夫に「いいね」とこぼすと、「お前だってイベント行ってくればいいじゃん」。何気ない一言だったものの、産後のイライラや育児疲れも手伝って「平日にイベントやってるか!!!!!」と思わずキレてしまったことも……。
そして子どもが少し大きくなってきたころ、珍しく夏コミと夫のお盆休みが重なるチャンスが巡ってきます。久々のコミケ参加がかなったワクワクするエェコさんですが、前夜に子どもの夜泣きで徹夜。当日はすぐに疲れてしまって、コミケを満喫できないまま帰ることに。
楽しみにしていたのにと、帰りの電車の中で、悲しさや悔しさ、怒りも相まって泣いてしまったエェコさん。ひとしきり泣いた後はスッキリして、今までのようなヲタ活はできないのだから、ヲタママとして、できる範囲でできるヲタ活をしようと気持ちを切り替えることができたのです。
ヲタママとして活動を始めたエェコさんは、家事のやり方を工夫して活動時間を確保。お盆や年末年始などの大型イベントは、夫の休みが合うようになって参加できるようになりました。前日は夫に子どもの寝かしつけを頼んで、徹夜をしないようにして、万全の体制で臨めるようになったのです。
土日祝日のイベントに行けないのは寂しいけれど、平日休みを活用して舞台やコラボカフェに行くなど、以前とは違う形でエェコさんなりにヲタ活を楽しんでいるそうですよ。
仕事や学校、育児、受験や就活、介護、住んでいる地域など、自身の置かれた環境やその環境の変化によって、思うようにヲタ活ができなくなってしまうこともあるでしょう。そんな時に過去の自分や人と比べると悲しみや苦しみ、妬みなどが生まれてしまうこともあるかもしれませんが、自分が納得して考え方を変えられれば、エェコさんのように前を向くことができる……「今できること」「今できるヲタ活」を全力で楽しんでいきたいと思うお話です。
エェコさんはブログ「ヲタママだっていーじゃない!」で、子育てや日常のことを綴っています。
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