ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

新幹線も特急も乗り放題「JR東日本パス」が3月に再販決定! 前回の体験から「過酷な旅」懸念も?(2/3 ページ)

ステキな旅になるかは日程と行程次第かもしれません……。

advertisement

「ステキな旅」になるかは日程と行程次第?

自由席の車内の様子
前回、自由席では1時間以上も「立ちっぱなし」となる乗客の姿も多く見られた(筆者撮影)

 JR東日本ではJR東日本パスを使って「ステキな旅をお楽しみください」と案内していますが、前回(2022年10月)のJR東日本パス利用期間中の状況を見る限り、場合によっては「過酷な旅」になるかもしれません。

 JR東日本パスは今回も東京と仙台を単純に往復するだけでも元が取れる価格設定で、数量制限もなく購入さえすれば誰でも利用できます。前回は発表当初からSNS上で「お得すぎる……」などと話題になり、実際にも多くの利用者が週末を中心に沿線に殺到していました(関連記事)。

始発のいなほの混雑
土曜日に新潟駅のいなほ発車ホームが大勢の人で埋め尽くされた(筆者撮影)

 指定席の予約も、乗車1カ月前では比較的簡単に確保できていたものが、乗車日に近づくと全席満席の状態に。当日は自由席も混雑が激しく、在来線ではホームを埋め尽くす大勢の乗客の姿や、混雑による遅延が発生する様子も見られました。一方で新幹線は座席数自体が多く、臨時列車も運行されていたためか、在来線の混雑と比べるとまだ余裕があった印象です。

駅員が列整理を行っていた
普段は実施されない駅員による列整理も実施されていた(筆者撮影)

 筆者も実際にJR東日本パスを利用しましたが、日本海側を走る特急「いなほ」「つがる」など、普段はそこまで乗客が多くない路線でも当日には指定席が満席となっていました。そのため自由席に旅客が殺到し、発車30分以上前から待ってないと座席を確保できず、自由席だけでは足らずに指定席の通路まで乗客があふれている状況を目の当たりにしました。

 他にもネット上では三陸鉄道などの路線でも普段より激しく混雑している様子が投稿されるなど、多数の路線で超繁忙期のような混雑状況となっていたようです。

つがるでは遅延も発生
特急つがるでは混雑による列車の遅延も発生していた(筆者撮影)

 このように前回の状況から判断すると、東京から列車の本数が比較的多い仙台・盛岡程度に行ったり、土休日を避けて平日に利用するのであれば「ステキな旅」になると思えますが、本数の少ない列車に土休日に乗りたいというのであれば、それ相応の「覚悟」が必要になることを頭に入れておいた方がよさそうです。

 さらに、せっかく現地に行けても宿泊の問題もあります。期間中の週末では北東北を中心にホテルの空室が全くないような状況も見られた(関連記事)ため、旅行を予定している人は早めに指定席と宿泊の予約を行うことをおすすめします。

 ネット上でもJR東日本パス再販を喜ぶユーザーが多い一方で、前回の利用期間中と同様の混雑の発生を懸念する声も上がっています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る