「忘れないでくれてありがとう」“インディ・ジョーンズ”子役、20年ぶり復帰作でゴールデングローブ受賞 感動スピーチが話題に(1/2 ページ)
恩人スピルバーグ監督が見守る中での受賞。
ベトナム生まれの俳優キー・ホイ・クァンが第80回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞。現地時間1月10日に行われた授賞式での感動的なスピーチも話題になっています。
1980年代には子役として「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」「グーニーズ」と立て続けにハリウッド大作へ出演し、日本でも絶大な人気があったクァン。長じてからは裏方にまわって映画に関わり続けてきましたが、2021年にNetflix配信作品で俳優業へ復帰。受賞作「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)は20年ぶりのハリウッド復帰作品となります。
スピーチでは、長い空白期間で自分自身もかつての成功へ疑念が生じる中で、「30年前の子役を思い出してくれた」と出演機会を与えてくれたダニエル・クワン&ダニエル・シャイナー両監督へ涙ながらに感謝。また、授賞式には「フェイブルマンズ」(3月3日公開)で作品賞(ドラマ部門)と監督賞を得たスティーヴン・スピルバーグの姿もあり、「インディ・ジョーンズ」で自分を見いだしてくれたのはまさに彼だとして「スティーヴン、ありがとう!」と壇上からシャウトする場面もありました。
授賞式後に更新したInstagramでは、再び感謝を伝えるとともに「ワオ、信じられない」「何が何だかだったけれど、大喜びしてめちゃくちゃ感謝していたことは記憶にあるよ」と驚きを強調。この投稿には多くのお祝いが寄せられ、また「きみは受賞に値する存在だよ」(ルッソ兄弟)「自分を見いだしてくれた監督と、賞を取らせてくれた監督へ感謝する姿がどれだけクールだったことか。それも全員が同じ場所に居合わせたなんて」(エドガー・ライト)と著名な映画監督たちも感動をコメントしています。
受賞作となった「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」はアジア系アメリカ人を中心にした作品で、主演のミシェル・ヨー(マレーシア出身)も主演女優賞(ミュージカル・コメディー部門)を獲得。アジア系俳優の活躍進に、シム・リウ、ミンナ・ウェン、ダニエル・ウーら同じくハリウッドで活躍するアジア系俳優からの祝福コメントが寄せられていました。またゴールデングローブ賞はアカデミー賞の行方を占う前哨戦と位置づけられ、クァンらのオスカー獲得も期待されています。
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