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子猫たちとの出会いから別れまでの52日間 預かりボランティアのつづる成長記録が映画のようでジーンとくる

かわいい姉弟猫の成長記録です。

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 子猫の預かりボランティアをした体験がYouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で29万回再生を突破、2000件を超える“高評価”が寄せられています。

【出会いから別れまでの52日間】段ボールに捨てられていた子猫2匹の成長記録

 投稿したのはYouTubeチャンネル「猫のデュフィとルノ Fauvism Cat Dufy and Renoir」さんのアカウント。普段はシャムトラの「デュフィ」ちゃん、キジ白の「ルノ」ちゃんの2匹の猫と暮らしています。

 預かることになったのは「ツキネコカフェ」(北海道札幌市)で保護された猫ちゃん。段ボールで捨てられていた3匹のうち、トライアルが決まっていない2匹のお世話をすることになりました。

 獣医師さんによると猫ちゃんたちは保護された時点で生後1カ月半〜2カ月くらい。見つかったときは猫風邪でグジュグジュの状態だったといいます。預かりボランティアは2回目のワクチン接種を終えて元気そうなら終了予定。完治していない猫風邪のケアなども必要です。

猫の預かりボランティア
子猫と過ごした52日間の記録です

 猫ちゃんはキジトラのメス「ゼラチン」ちゃんとシャムトラのオス「ペクチン」ちゃんの姉弟猫。預かり初日の体重はどちらも760グラムでした。

 それぞれをキャリーバッグに入れてタクシーに乗車。不安からか車内でペクチンちゃんが鳴いています。自宅に着いたら子猫用に用意した部屋へ。しばらく様子を見てから、先輩猫たちと対面させる予定です。

 ペクチンちゃんはすんなりキャリーバッグから出て、お部屋の中を探検。ゼラチンちゃんはまだ出たくないみたいです。その後、ゴハンのときに外に出したらゼラチンちゃんも大丈夫そうで、トイレもすんなり使ってくれました。

猫の預かりボランティア
キャリーバッグから出てくるペクチンちゃん
猫の預かりボランティア
なかなか出てこないゼラチンちゃん

 2日目の朝、子猫部屋に行ってみると、2匹はすでに活動を開始。猫風邪用の点鼻薬をつけたらゴハンの時間です。

 先輩猫たちは子猫の気配が気になるみたい。扉のルーバー部分からペクチンちゃんの手が飛び出すというハプニングもありました。

 2匹が時々クッションをフミフミするのは母猫が恋しいからでしょうか。寄り添って休憩するかわいい姿も見せてくれました。

猫の預かりボランティア
仲良く休憩

 食欲がない日もありましたが、4日目の2匹はすごく元気。先輩猫たちと対面させてみることにします。

 子猫たちをケージに入れて部屋の扉をオープン。ルノちゃんが低い姿勢で室内に入り、後ろにデュフィちゃんが続きます。

 ルノちゃんはすんなりケージに歩み寄ってペクチンちゃんと鼻チュー。デュフィちゃんは「シャー」と言ってしまいますが、ペクチンちゃんは動じません。上の段にいるゼラチンちゃんにも「シャー」をお見舞いするデュフィちゃんですが、ゼラチンちゃんは落ち着いた様子です。

猫の預かりボランティア
ルノちゃんとペクチンちゃんが鼻チュー

 先輩猫たちは子猫部屋でお昼寝をするように。シャーも出なくなったので直接対面させてみます。子猫部屋とリビングの間にある扉を開けますが、先輩猫たちは動いてくれず。好奇心いっぱいの子猫たちが、飼い主さんの阻止を振り切ってリビングへ飛び出します。

 ルノちゃんとペクチンちゃんは、すんなり接近。デュフィちゃんはゼラチンちゃんとは鼻チューができましたが、まだペクチンちゃんには慣れないようです。

猫の預かりボランティア
直接対面するルノちゃんとペクチンちゃん
猫の預かりボランティア
デュフィちゃんとゼラチンちゃんが鼻チュー

 時々来客がある飼い主さん宅。みなさん子猫たちに興味津々です。子猫たちも人懐っこい性格で、すんなり懐いてかわいい姿を披露します。

 後日のこと、猫風邪が治らないので動物病院で注射を打つことに。一瞬で打ち終わり、お薬を出してもらいました。ゴハンに混ぜようと考えていた飼い主さんですが、2匹はお薬だけで飲んでくれました。えらい。

 ルノちゃんとペクチンちゃんはコタツの上がお気に入り。ゼラチンちゃんも加わって、かわいいトリオが出来ました。

猫の預かりボランティア
トリオ結成

 21日目には2回目のワクチン接種へ。2匹ともちょっと鳴きましたが頑張りました。帰宅したらデュフィちゃんがお出迎え。しっかり休んで夕方にゴハンを食べました。

猫の預かりボランティア
2回目のワクチン接種

 元気だったゼラチンちゃんが食欲不振に。ツキネコカフェで給餌の補助の仕方を教わり、特別なフードをもらいます。帰宅したら男子チームがお出迎え。みんな心配していたのかな。ゼラチンちゃんが回復したら、今度はペクチンちゃんが食欲不振に。しかし夜には食欲が復活して一安心です。

猫の預かりボランティア
並んでゴハンを食べる4匹

 お別れの日が決まった矢先、ペクチンちゃんの目の上に真菌らしきものを発見します。動物病院で診てもらい、やはり真菌と確定。ゼラチンちゃんの分も合わせて薬を出してもらいます。

 ツキネコカフェでもらった真菌用のシャンプーで洗ってもらう2匹。別々に洗ったのですが、2匹とも飼い主さんの背中によじ登ってしまいました。

猫の預かりボランティア
真菌用のシャンプーで洗ってもらいました

 薬とシャンプーの効果で、真菌はだいぶいい状態に。お別れの前に部屋を開放して、みんなでお昼寝を楽しみました。

 飼い主さんには、ひそかな野望が。ずっとやってみたかったという抱っこひもに挑戦です。最初はなかなかじっとしてくれなかった2匹。ゼラチンちゃんがかわいすぎる姿を見せてくれました。

猫の預かりボランティア
お別れ前に抱っこひもチャレンジ

 お別れの日は4匹でゴハン。並んで食べる姿がいとおしいです。子猫たちが大きくなったので、一緒に入れるとキャリーバッグが狭い位。先輩猫たちが2匹の門出を見送ります。

 ……と思ったら、予定が変更に。土日は譲渡会に参加して、里親さんへの引き渡しまで数日預かることになりました。そして譲渡会で一緒のトライアルが決まった2匹。引き取りに行ってみるとペクチンちゃんは去勢済になっていました。

 飼い主さんは出張の予定があるので、一緒に撮影・編集をしている竹田さんが来てくれることに。竹田さんにも懐いているゼラチンちゃんは足によじ登るというサービスショットを見せてくれました。

猫の預かりボランティア
よじ登ってくるゼラチンちゃん

 いよいよ本当にお別れの日。体重を測ってみるとペクチンちゃんが1.75キロ、ゼラチンちゃんが1.55キロでした。2匹とも大きくなったね。

 最後に2匹と記念撮影をする飼い主さん。分かってはいるものの、お別れは寂しいですね。

猫の預かりボランティア
お別れのときが来ました

 ツキネコカフェで里親さんに引き渡しをして預かりボランティアは終了。帰宅すると、先輩猫たちが空のキャリーバッグをのぞき込みます。

 うれしい知らせが届いたのは、引き渡しから18日後。2匹の正式譲渡が決定したのです。新しいお家でも仲良く過ごしている2匹。ゼラチンちゃんは「おかか」ちゃん、ペクチンちゃんは「しらす」ちゃんという名前になりました。

猫の預かりボランティア
正式譲渡が決まったそうです

 こちらの動画は1時間50分を超える超大作。コメント欄には「とても見応えありました」「預かりボランティア お疲れさまでした〜」「みんなに実り多き幸あれ」といった声が寄せられています。

 猫ちゃんたちの様子は、YouTubeチャンネルの他、Instagram(@dufy410)でも公開中。真夜中にロボット掃除機を稼働させたり、お風呂に入れられて文句を言ったり、かわいい姿を見ることができます。

画像提供:YouTubeチャンネル「猫のデュフィとルノ Fauvism Cat Dufy and Renoir

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