岡田麿里監督の新作アニメ映画「アリスとテレスのまぼろし工場」の詳細情報が、5月21日に行われた「MAPPA STAGE 2023」にて解禁。メインビジュアルやキャスト、劇場公開日、音声付きの特報映像が公開され、「大ヒットの予感しかしない」と話題になっています。
監督を務める岡田さんは、テレビアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」やアニメ映画「心が叫びたがってるんだ。」などの作品で脚本を担当。2018年2月公開の「さよならの朝に約束の花をかざろう」(以下、さよ朝)で監督デビューを果たしており、2021年6月の「アリスとテレスのまぼろし工場」制作発表では「さよ朝」のスタッフが再集結することが話題になりました。
新たに公開された音声付きの特報映像には、少年と少女の「変態」「退屈、根こそぎ吹っ飛んでっちゃうようなの、見せてあげようか」と言った意味深な会話や「この町では変化は悪」「恋する衝動が世界を壊す」といった特徴的なキーワードが多数。工場や線路がひしめく町並みを背景に、突風で吹き飛ばされたり涙を流したりするキャラの姿もあって“不穏な何か”が起こっているように感じさせます。
発表されたキャストは主人公・菊入正宗役に榎木淳弥さん、同級生・佐上睦実役に上田麗奈さん、謎の少女・五実役に久野美咲さん。劇場公開は2023年9月15日に予定されており、岡田さんが自ら執筆した原作小説も6月13日に先行して発売されます。
また監督からのメッセージも公開され、「この作品を作っている理由の一つに、自分が子供の頃に憧れた邦画や劇場アニメの空気を、現在の文法で作ってみたいというものがありました」「抱いていた理想そのままに、どこか懐かしい、それでいてちょっと見たことがないような映像になってきていると思います」と映像面についてコメント。ストーリーについては、「少年たちが主人公の本作ですが、甘酸っぱい青春ものとは全力で逆走している、ヒリヒリした青春」を描いていると明かされました。
岡田さんにとっては前作「さよ朝」から5年半ぶりの監督作品となる今作ですが、制作を担当するアニメスタジオ「MAPPA」にとっては初のオリジナル劇場作品。2年前の制作発表から公開を待ち望んでいたファンからは「待ってたー! 何回でも見に行く!」「前回のPVで惹き付けられたから楽しみ……!」「前作も最高に良かったが、今作は大ヒットの予感しかしない!」と歓喜の声が多数上がっています。
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