「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ」の脚本を手掛けた岡田麿里さんが脚本と初監督を務める映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」が2018年2月24日に公開されます。
公開されたティーザービジュアルには、長い髪の少女の手を引いて草原を走る少年の姿が描かれています。具体的なストーリーはまだ明らかになっていませんが、岡田さんは「人と人とのふれあいが織りなす、出会いと別れの物語」とコメントしており、特報映像にも「一人ぼっちが一人ぼっちと出会った」と書かれています。
キャラクターデザインは「凪のあすから」などの石井百合子さん、音楽は川井憲次さん、制作はP.A.WORKS。特典(クリアファイル)付きの前売り券が7月8日に発売されます。
岡田麿里さんコメント
今から五年前。P.A.WORKS で脚本を担当した作品のイベントがあり、その楽屋で堀川社長に「岡田さんの 100%をさらけだした作品を、いつか見てみたい」と言われました。阿呆な私はその言葉を完全に真に受け、悶々と考えました。「作品で自分をさらけだすって、どういうことだろう?」アニメーション制作という多くの人がかかわる共同作業の世界で、堀川社長の言葉を実現しようとするなら、すべてのセクションに最初から最後まで関わるしかない。私は堀川社長に、監督をやらせてほしいとお願いしました。緊張しすぎて、口の中がからからになったのを覚えています。
この「さよならの朝に約束の花をかざろう」は、脚本家の視点としてずっと書いてみたかった物語です。監督として、その先にある映像や音などにも触れさせてもらえることになり、大きな喜びと同時にプレッシャーもあります。それらを乗り越えられるのは、作品に参加してくれるスタッフのおかげです。
憧れていた素晴らしいクリエイターの先輩方、尊敬し信頼できる同世代の仲間たち、新しい刺激をくれる力ある若者たち。慣れない仕事に迷惑をかけてばかりの私を、真摯な仕事と熱意で支えてくれる皆と、長い時間を共に過ごし話し合いを重ねて。あがってくる素材をチェックするたび、子供の頃の夏休み、アニメ映画を見て「すごい!」と前のめりになった気持ちが蘇ってきます。画面をこえてどこまでも、見知らぬ世界が続いていくようなあのときめき。まだ制作過程ではありますが、素晴らしいスタッフの力で、ちっぽけな私の 100%などゆうに飛び越えた作品になると確信しています。
人と人とのふれあいが織りなす、出会いと別れの物語。誰もがいつかの自分を重ね合わせられるような、じんわりとした温かさのある作品を目指しています。どうぞよろしくお願いいたします。
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原作は「あの花」の岡田麿里さん。