東京・日本橋の老舗店で、約170年にわたってお弁当を作り続けている「日本橋弁松総本店」が、家庭でのお弁当作りで気を付けてほしいポイントを投稿。Twitterで「説得力すごい」「参考になります」と注目を集めています。
毎日徹底した衛生管理のもと弁当を作っているプロ視点から、食品安全的に危ないと感じる要素を挙げています。それが、まず弁当の中身に「加熱していないものが入っている」こと。また作る最中に「加熱したものを冷まさないで密閉容器に入れる」「素手で詰める」「器具のアルコール消毒(※食品用)をしていない」など。
ちなみに、冷まさないで詰めるのが良くないのは、蒸気が水分となり傷みの原因になるため。容器に詰める際の問題については、調理にも使える使い捨て手袋をつけたり、盛り付けのためのカップも使い捨てのものを使用するといった方法があります。
日本橋弁松総本店はTwitter(@benmatsu1850)で、「朝作って昼に召し上がるならまだ菌数が増えてないと思われますが、油断すると食中毒に繋がります」とツイート。特にこれから湿度や気温が高くなる6月から、夏の終わり頃の9月まで油断せずに注意するよう呼びかけています。
また「食中毒菌はバリエーションがあり、手指の傷や鼻などに付着している『黄色ブドウ球菌』なんかは特に強敵です。加熱すれば菌は死にますが、産生された毒素は消えません」と説明。食中毒予防の大原則である「つけない」「ふやさない」「やっつける」を家庭でも意識するのがやはり重要としています。
日本で食中毒は年間を通して発生していますが、農林水産省でも上記の時期は細菌が増えやすく「細菌性の食中毒の発生件数が増加する傾向」にあるとしています。家庭でできる食中毒予防については農林水産省のホームページにて公開されている「食中毒から身を守るには」にまとめられているので、この機会に改めて確認しておくと安心できるでしょう。
出典:日本橋弁松総本店Twitter(@benmatsu1850)
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