ローソンの新商品「焦がしバター香るカヌレ」がTwitterで絶賛されています。しかも「神の食べ物」と褒めたたえる人がいるほどです。うぉぉぉめっちゃ気になるぞー。カヌレの神に呼ばれた気がしたので、実際に食べてみました。
「焦がしバター香るカヌレ」は5月30日に発売された新商品。冷凍で売られていて、そのままでも焼いても食べられるスイーツです。店舗や地域によって取り扱いがない場合もあるそうですが、筆者は3店舗中2店で見つけられたので、わりと入手しやすいのではと思います。
ではさっそく、パッケージを開けていきましょう。中には直径5センチほどのカヌレが2個入っていました。袋を手に取ったときは、ちょっと少なそうかもと思いましたが、そうでもないですね。これで441円なら、妥当なところでしょう。
まずは、冷凍のまま食べてみます。「さすがに、硬いのでは……?」とは思いましたが、本当に食べられると書いてあるんです。公式がOKというならやってみましょう。そのままパクッといただきますー!
なんということでしょう。本当に食べられます。表面はパリパリ、中はアイスみたいに冷たくなっています。後味に、高級プリンで使われていそうな、いい卵の味が残るのがいいですねー。うん、よきよき。
ところが、ふと、思いました。「カヌレって、なんだっけ……?」と。マドレーヌっぽいものにとろっとしたのが入ってるヤツじゃなかったでしたっけ。これだと、高級版ピノといいますか、シューアイスっぽいといいますか。なんか違う気がします。
調べてみると、カヌレとは外側は黒めの焼き色で硬く、内側はやわらかい食感を持つ焼き菓子だそうです。この冷凍カヌレはおいしいですが、そういった要素は感じられません。これで神の食べ物は言い過ぎでは……? どちらかというと人間用。なんならオフィスで15時に食べたいヤツです。
そのとき、神の声が聞こえました……「焼きなさい」と。あ、そうか。というわけで、オーブントースターの登場です。機種によって焼き時間が違うので、みなさんは説明をちゃんと読んでからやりましょう。焼いた後は5分放置するのがポイントです。電子レンジは使っちゃダメ。絶対だぞっ。あと、紙トレーは取ろう。
焼いてみると、あらステキ。カヌレさんはツヤッツヤのテッカテカになりました。なんという映えビジョンでしょう。指で押してみるとふっかふかになっています。今度こそ、真の味に出会えそうな気がします。それではひとくち食べてみます。パクリっ。
うわぁぁぁぁぁ。カヌレの神、降臨!!!!
ネットが絶賛してたのは、この味だったんですねぇぇぇ。納得です。表面はパリッ。焦がしバターの強めの苦味。ふわっとしたおいしい生地。中心には冷たさ残るカスタードクリームのようなヤツ。もうね、神のみぞ実現できる完璧さといっていい焼け具合なのです。「カヌレって、こういうことだったのか!」って叫びたくなるバランス。
味だけでも奇跡なんですけど、さらにすごいことに気づきました。賞味期限が11カ月もありますよー! 「賞味期限内であってもお早めにお召し上がりください」とは書かれていますが、通常品と比べれば大違い。ストックしておいて、好きなときに食べられるんですよ。もう、最高じゃないですか。
正直、カヌレとマドレーヌの違いさえ理解していなかった筆者にとって、本物の味を教えてくれた、そんな気にさせてくれる商品でした。罪が深すぎますね。神の食べ物っつーか、呪いの装備なみに手放せなくなるヤツだぞっ!
(高橋ホイコ)
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