日本気象協会が解析した2023年の台風の見通しをもとに、今年の台風の傾向について解説します。いまからできる台風対策も紹介。
2023年の台風の見通し
梅雨シーズンも終わりが近づいていますが、台風シーズンはこのあと秋にかけて続きます。今年の台風傾向について、日本気象協会が解析した2023年の台風の見通しを解説します。
台風の発生数
2023年の夏の前半は、ラニーニャ現象の名残で西太平洋の海面水温が高く、対流活動が活発となります。その結果、今年の夏の前半である7月は台風の発生数は平年並みと予想されています。
一方、夏の後半から秋は、エルニーニョ現象の影響が出始めます。海面水温が下がり対流活動が弱まるため、発生数は少なくなる見通しです。
台風の日本本土への接近数
台風の日本本土への接近数は、7月は台風の接近数が多い予想となっている一方、8月〜10月は本土への接近数が少ない予想となっています。
8月は、太平洋高気圧の張り出しが弱い予想のため、台風が発生すれば日本へ接近する確率は高くなりそうです。9月以降は、勢力の強い台風に発達しやすいという予想のため、接近数は少なくても、接近すれば大きな災害が発生する可能性があります。
梅雨・台風シーズン前に ハザードマップを確認
台風シーズンが始まる前に ハザードマップや避難場所を確認しておきましょう。
ハザードマップは、国土交通省や各自治体のホームページなど、インターネットからハザードマップを入手することが可能です。ハザードマップは随時更新されますので、定期的に確認するようにしましょう。
ハザードマップからは、家の周辺で浸水(河川浸水・高潮浸水など)の可能性がある場所や、土砂災害(崖崩れ・土石流・地すべりなど)の危険性の高い場所を把握することができます。
また、自宅付近の避難場所(指定緊急避難場所)を確認しておきましょう。避難場所は災害の種類によって異なります。「浸水や土砂災害の場合の避難場所」をしっかり確認するようにしてください。
さらに、避難場所までの避難経路を知っておきましょう。河川が増水した場合や高潮・高波でも安全に避難できるか確認してください。
周辺地域で過去に起きた災害を把握し、起こりやすい災害を知っておきましょう。
動画解説:安齊理沙
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