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「家族が胃腸炎でコインランドリーに……」投稿が物議 感染症の汚れ物持ち込みはNG、対処法を業界団体と医師に聞いた(2/3 ページ)

「知人が『子どもが胃腸炎で、コインランドリーのおかげで助かった』と言っていた」といった投稿が拡散されていました。

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まず85度以上の熱水か次亜塩素酸ナトリウムでの消毒を

 風間さんは前提として、感染性胃腸炎はノロウイルスなどが何らかの形で口に入る「飛沫・糞口感染」と説明。一般的な対策は手指をせっけんで洗い流しての消毒(※)ですが、ノロウイルスは85度以上の熱か次亜塩素酸ナトリウムでないと失活しないため、徹底した消毒が必要だとしています。

※せっけんを使った手洗いでは、30秒間のもみ洗いと15秒間の流水でのすすぎを複数回繰り返すことが効果的。2回繰り返すと、ノロウイルスの残存率を約0.0001%まで減らすことができたとする実験結果があるとのこと

 方法としてはまず、手袋やマスクで感染に対策したうえで、ペーパータオルなどで嘔吐物を除去。洗い流したあとに、85度以上の熱水か、次亜塩素酸ナトリウム(※)で消毒します。「見えないところで嘔吐物があちこちに付着するリスクもあるため、事後にはしっかり手を洗いましょう」(風間さん)

※家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用可能(使用に当たっては製品の「使用上の注意」を確認)

 布団のように、大きくて自宅での対応が難しいケースについては、風間さんも指定洗濯物取扱施設を推奨。近くにない場合は、日光に当ててよく乾燥させたうえで、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと効果的だとしています。

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