スマートホーム製品を手がけるSwitchBotが、クラウドファンディングで販売したロボット掃除機について、「皆様の期待を裏切るような事態を招いてしまいました」として謝罪しました。ECサイトで応援購入より低価格で販売されているとして、不満の声が上がっていました。
当該の商品「SwitchBotロボット掃除機K10+」は4月に応援購入サービス「Makuake」で支援の募集を開始。目標金額の80万円を大きく超える約3億4000万円を集めました。Makuakeでの価格は、最も支援者の多いプランで5万1800円となっていました。
Makuakeで支援したサポーターには7月末までに商品を届ける予定となっていましたが、一部サポーターに届く前に、AmazonプライムデーのセールでK10+が4万7800円で販売されました。サポーターから「プライムデーのほうが安くてショック」「Amazonで購入したほうが早く届くのはおかしい」など、価格や配送時期について不満の声が上がっていました。
SwitchBotはこうした声を受けて7月14日、「プロジェクトをご応援いただいたにも関わらず、皆様の期待を裏切るような事態を招いてしまいましたこと、大変申し訳ございませんでした」と謝罪。7月10日に指摘を受けて、12日時点でMakuake以外での販売を全て休止したとしています。
同社は原因として、管理の不備により計画と実際状況に差が生まれたこと、MakuakeやEC販売を別の部門が管轄しており連携が取れなかったことなどを挙げています。
同社はサポーターへの配送が完了するまで全販路でK10+を販売しないこと、配送完了後3カ月間はMakuakeの価格を下回る価格で販売しないことを約束するとしています。またサポーター限定で無料保証期間を延長する、サポーターが希望した場合に返金・返品対応するという対応も発表しています。
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