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Makuakeで2100万円集めた「ものづくりマニアの撥水リュック」に商品不着騒動 運営が一部立て替え返金を決断(1/2 ページ)

Makuake「一時立て替える形で、支援者に返金処理を行うこととなりました」

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 クラウドファンディングサイト「Makuake」で、2100万円の支援を受けた撥水リュックのプロジェクトについて、一部の支援者にリターンが届いていないことが分かりました。支援者とMakuake、プロジェクト実行者グループを取材しました。


Makuake 撥水バッグ 多くの支援を集めた撥水リュック

 プロジェクトはEAST TOKYO MADE Projectが行った「ものづくりマニアが集結!下町工場の技術が詰まった撥水リュックC/5SYSTEM」で、超軽量でありながら高い撥水性を持ち、耐衝撃素材を搭載したリュックサックを製造するというもの。支援者には、定価1万8144円の同商品が1万2800円で購入できる権利が与えられるなど、通常よりもお得に商品を手に入れられるリターンが用意されていました。


Makuake 撥水バッグ 高い機能性で話題に

 同プロジェクトはスタート直後から「こんなリュックサックを探しておりました」「理想のかばん!って感じがしたので応援しました」などと話題となり、最終的には1675人が支援を表明。目標金額50万円を大きく上回る2158万2000円を集めました。

 2017年8月28日にプロジェクトが終了した後は、10月30日に60個分が発送されましたが、届いた製品には「ペットボトルホルダーがついていない」「簡易防犯用特許リングがついていない」「フロントに付いているはずのリフレクター(反射生地)が一部ない」など、いくつかの不備があることが発覚。製品の回収などを行ったことも手伝ってか、全体的に納品が大幅に遅れることとなり、12月には希望者に返金処理に対応するというアナウンスも行われました。

 しかし、一部のキャンセル希望者には返金処理が行われていないと支援者の一人は語ります。

キャンセル希望も無視が続き……

――現在の状況を教えてください。

情報提供者「撥水リュック1点が30%オフ」のリターンがついたプランを支援しました。当初は2017年12月に到着すると案内されていましたが、プロジェクトが遅れ気味であったこと、別の支援者から到着した製品の仕様が違うなどのクレームが入っていたこと、運営側の対応に不信感を覚えたことから返金の希望を出しました。

――返金処理は行われましたか。

情報提供者いえ、行われていません。2017年12月23日にプロジェクトの発案者であるEAST TOKYO MADE Projectに直接メールしましたが、返信はなく、その後2月にもあらためて連絡しましたが、返信はありませんでした。

――プラットフォームであるMakuake側にもコンタクトは取られたのでしょうか。

情報提供者EAST TOKYO MADE Projectからの連絡を待ちましたが、音信不通状態だったので2018年3月にMakuakeカスタマーサポートに連絡を取りました。

――どのような対応だったのでしょうか。

情報提供者「度重なる実行者のお客様に対する配慮が欠けた対応申し訳ございません。実行者に代わり深くお詫び申し上げます」というメール返信が返ってきました。

――今後どのような対応を望まれますか。

情報提供者Makuake側にはプラットフォームだから、と責任を回避するのではなく、プラットフォームだからこそ責任を持って主催者と支援者が信頼しあえる関係を構築できるようなフォロー体制を望みます。発案者側には雲隠れするのではなく、現在の状況のコンスタントな発信、商品を送るならその時期、返金するならいつまでに、ということをきちんと明示し、実行していただければと思います。

 クラウドファンディングは信頼関係のうえで成り立っているシステムだと考えております。他のプロジェクトできちんとされている方は誠実な対応をされていますが、今回のようにプラットフォーム側、主催者側が信頼を損なう行為をすることで、あらゆるクラウドファンディング型の試みが「怪しい」と思われてしまうのは悲しいことです。


 編集部ではこうした情報を基に、6月中旬にEAST TOKYO MADE Projectのメンバー、O氏に取材を行いました。

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