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海で浮き輪やフロートで遊んでいる子どもが、沖に流される事故が起こっているとして国民生活センターが注意喚起しています。
水に浮いたフロートは思っている以上に風の影響を受けやすく、子どもが海岸に戻れなくなる事故が発生しているとのこと。海上保安庁によると、子どもの海での遊泳中の事故者数は、2009年〜2018年までの10年間で累計583人に上り、内容別に見ると溺水が約6割、帰還不能が約3割となっています。
国民生活センターは、風で流される「人形を乗せたフロート鳥型」を、救助者が岸から急いで助けに向かう動画を公開。水深が浅い位置までは距離が縮まりますが、水深が深い位置になると救助者の動きが遅くなり、どんどん距離が離れてしまう様子が確認できます。
ちなみにこのとき風速2〜4メートル毎秒の風が吹いており、フロートは約0.6メートル毎秒の速さで漂流。約1分後には海岸から30メートルの位置まで流されています。
子どもと一緒に海水浴を楽しむ際は、「ライフジャケットを正しく着用」「目を離さない、手を離さない」を徹底し、子どもがフロート等に乗るときは、まずは対象年齢を確認。また立体的なフロートは風の影響を受けやすいことを頭に入れ、「取っ手にしっかりつかまる」「立ったり座ったりは慎重に」などの対策を確認しながら安全に楽しみましょう。
画像は国民生活センター公式アカウントより引用
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