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大正製薬が“三浦知良選手のCM起用”を巡り広告代理店とサントリーに激怒 「業界の健全な社会常識に明らかに反する」と憤るもネット上では賛否(1/2 ページ)

訴訟では代理店側が勝訴しています。

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 大正製薬が8月4日、広告代理店であるハットトリック社との訴訟についてコメントを発表しました。三浦知良選手の広告起用を巡り、広告代理店のハットトリック社、そして三浦選手をCMに起用したサントリーウエルネスへ強い言葉で抗議しています。

 大正製薬によると、同社は長年にわたり「リポビタンD」の広告宣伝に三浦選手を起用しており、三浦選手との契約は代理店であるハットトリックを通して行われて来たといいます。しかし、錠剤タイプの「リポビタンDX」の広告に三浦選手を起用しようとしたところ、ハットトリックは「錠剤」については契約書に規定がなく、広告対象に含まれていないことを理由に拒否したそうです。

 さらに、ハットトリックはサントリーウエルネスの錠剤タイプの健康食品の広告として、三浦選手を起用。これを受け大正製薬は、リポビタンシリーズの一環として「錠剤」についても契約上の広告対象となっていることや、同契約における競合禁止規定により三浦選手が他社の競合製品の広告に出演することは禁止されているとして、ハットトリックに対して訴訟を提起。しかし、裁判所は契約書に「錠剤」の文言がないことを理由に、大正製薬の請求を退けたとのことです。

 大正製薬は、長年にわたり三浦選手を起用してリポビタンシリーズのイメージを作り上げてきたとしており、裁判所の判断は「業界の健全な社会常識に反する」と主張。また業界の慣習として、競合禁止規定に基づき、出演者が競合する他社製品の広告に出演しないことを前提に高額な契約金を支払っており、今回の事態は今後スポーツ選手や芸能人の広告起用にかかる高額な出演料を払うことが難しくなる出来事であるとしています。

 さらに、長年にわたって大正製薬が関係を築いてきた三浦選手を起用したサントリーウエルネスの行為にも問題があると主張。今後、このような事態が起こらないよう、コメントを発表したと結んでいます。

 この発表を受け、ネット上では裁判の結果を受けて契約書に記載をしなかった大正製薬に否があるという意見や、競合を避けなかったサントリーウエルネス側にも問題があるとする声など、さまざまな意見が寄せられています。

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