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死んだネトゲプレイヤーの息子、父親がログインすると…… 面識のないゲームプレイヤーの絆を描いたマンガに「泣ける」「感動をありがとう」の声(1/2 ページ)

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 面識のないゲームプレイヤーたちのつながりを描いたマンガ『死んだネトゲのフレの父』がX(旧Twitter)で話題になり、約2.6万いいねを獲得しています。

作品紹介

 『死んだネトゲのフレの父』は、不二丘いつきさん(@fujioka2020)による作品。「ジャンプルーキー!」にも掲載されています。

 物語の舞台は、間もなくサービス終了予定の「神獣オンライン」というMMORPG。コーラルというプレイヤーが交通事故で亡くなってしまい、同じギルドに所属するフレンドたちは「もうコーラルは自分で動いて喋る事もないんだ」とゲーム内に残ったキャラクターデータを見ながら悲しんでいました。

 すると、突然おかしな動きをしはじめたコーラル。亡くなった息子のことを知りたい父親が、彼のアカウントにログインしたのだといいます。ギルドメンバーたちは、息子との思い出話をしながら神獣オンラインの世界を案内することに。

 ゲームの中で、知らなかったわが子の一面を知り「皆さんのような素敵な友人がいてくれて 本当に良かったです」「私ももっと一緒に遊べばよかった」と語る父親。それを聞いたギルドの面々は、コーラルが生前、「サービス終了前にみんなで倒したい」と言っていたボス「パイレン」を一緒に倒して、息子の夢をかなえないかと提案。こうしてギルドメンバーの協力のもと、コーラルの父親の特訓の日々が始まるのでした―――。

作者コメント

 面識のないオンラインゲームプレイヤーたちの絆を描き、X上で「自分にも似た経験があり、心にくるものがあった」「特にMMOプレイヤーにはかなり響く作品」と反響が寄せられている本作について、作者・不二丘いつきさんにお話を伺いました。

――― オンラインゲームプレイヤーなどから、数多くの共感寄せられている本作。制作のきっかけは?

 私自身も10年ほど、とあるオンラインゲームを遊んでいるのですが、ログインしなくなった人の動かなくなったキャラデータが増えていくのを見て、ものさびしさを覚えたのがきっかけの1つでした。データと分かっていてもフレンド登録を切りにくいんですよね。

――― 本作の制作で特に力を入れたところは?

 オンラインゲームの面白さです。相手がどんな人なのか……年齢も性別も国籍も、もしかしたら生きているのか死んでいるのかすらも分からない。データのやりとりを通して同じ体験を共有できる不思議な楽しさを、読んでくれた人にも共感してもらえたらと思っています。

――― 本作の気に入っているポイントは?

 死んだ人は生き返らなくても、残った家族や友人たちが前向きに進んでいくところです。どうにもならないことのほうが人生にはたくさんありますので。痛みを感じながらでも、できることをして、何とかなんとか笑って生きていきたいものです。

 あと仲間に開発者がいたというネタが気に入ってます。知り合った人が実は驚くような人だった……という“オンラインあるある”を自分も昔経験しまして。

――― うれしかった読者からの反応は?

 事実は小説より……と言いますが、マンガのようなお別れやスゴい冒険を経験したという方の感想をいくつかいただきました。私の作品をきっかけに、大切な思い出にまた触れてもらえたことがうれしく光栄です。

――― 読者へのメッセージをお願いします

 マンガを読んでくださったたくさんの皆さま、ありがとうございました! この物語を心の片隅にでも残してもらえたら幸いです。

制作協力:不二丘いつきさん(@fujioka2020

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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