散らかりすぎた家を3日できれいにした記録が、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で49万再生を超えています。
ものがあふれ返る4人家族の築5年宅
投稿したのは、自宅片付けのビフォーアフターが以前も話題になったYouTubeチャンネル「ズボラP」のPさんです(関連記事)。今回片付けるのは妹さんの知人宅。3歳と5歳のお子さんがいる共働き家庭です。送られてきた映像には物があふれかえった家が。過去の自分を見ているような気持ちになったPさんは、3日間のスケジュールを組んで訪問します。
ダイニングテーブルで食事すらままならず……
到着したPさんは、早速汚家ツアーをスタート。こちらのお宅は築5年の平屋で、玄関を入って右手にはリビングダイニングが広がっています。リビングの横には小上がりの和室があるのですが、洗濯物を干したまま。ダイニングテーブルは物があふれているので、リビングの小さな机でごはんを食べているそうです。
玄関の左手は子ども部屋2つと家族の寝室。子ども部屋(1)は現在はオモチャ部屋になっており、友達が来たときなどに活躍しているそうです。子ども部屋(2)は妻の独身時代からの私物などの収納部屋に。物であふれかえっているのにクローゼットはガラ空きです(そもそもクローゼットまでたどり着くのが大変そうですが)。
一通り見て回ったPさんは「せっかくすてきな家なのにもったいない」という感想。家主さんは「どこに何をどうやって収納したらいいのか、とにかく片付け方が分からない」「これはここ、それはこの中、と明確に決まっていれば戻すことはできる」と話すので、定位置が決まっておらず、物を適当に置いてしまう生活をあらためるために動き出します。
片付け開始 まずは和室&オモチャ&子ども部屋(1)から
最初に手を付けるのは頭上から垂れ下がっている洗濯物たち。リビングの隣の和室は洗濯物を干すのにも着替えさせるにも好都合ですが、うまく機能しているようには見えません。壁際に並べたチェストに衣類が入らなくなり年々ケースを増やすも片付かない、部屋干しでタオルのカビやニオイが気になる……とのことなので、乾燥機に頼ることにします。
乾燥機を導入する場合「縦型洗濯機+乾燥機」と「ドラム式洗濯乾燥機」の選択肢があるのですが、初期費用やランニングコスト、設置場所、洗濯機の買い替え時期にあることを考慮し、今回はドラム式洗濯乾燥機を選ぶことになりました。家電を買い替えるというのは生活スタイルを改革する大きなメスになるはず。高い買い物ですが、うっとうしい洗濯物問題から救われるはずです(すでに着なくなったもの、あっても着ないものは断捨離しました)。
次に手を付けたのは子どものオモチャ。5歳の男の子と3歳の女の子のオモチャは多種多様で家中に散らばった状態。出しっぱなしが当たり前の家ではなく、自分で出したものは元に戻せるようなオモチャの住所作りを目指します。大量のおもちゃはいったん全部出して隅々までお掃除。ガラクタと化しているこまごましたものは家主さんに見直してもらい、いらない物は処分に回します。
子どもたちはまだ目が離せない年頃なので、全てを子ども部屋にしまうのは難しそう。1軍、2軍のオモチャは和室、3軍以下は子ども部屋へ移し、細かいものはざっくり大きな箱に入れるだけという子どもでも分かりやすい収納にしました。
続いて子供部屋(2)&寝室のクローゼット
2日目は子ども部屋(2)の魔窟を攻略していきます(前夜、家主さんがざっくり仕分けています)。汚部屋の住人だったPさんによると「こういう部屋の物って大体不用品」とのこと。ちょっと面倒くさいと思ったものを取りあえず置き、放置し、数年たつとこうなるそうです。
普段動かさない物で部屋をいっぱいにしていてはもったいないので、家主さんが処分すると決めたものは直ちに車に詰め込み粗大ごみ収集センターに持ち込みます(自治体によりますが、10キロ300円前後で即処分できるそうです)。破損したテレビは販売店でリサイクル料を払い処分、未開封の香水はPさんの妹さんがメルカリで売ることにに。ゲーム機やCDはリサイクルショップへ持ち込みます。
この部屋の荷物は雛人形、五月人形、親戚からのお下がりの服が入ったケースだけにして、和室の衣装チェストを移動。物がなくなった和室には、リビングのオモチャを移動させます。
子ども部屋(2)の次は、家族の寝室です。ベッドの上は寝るスペースが確保されているのですが、寝室横のクローゼットは床に物が散らばった状態。あちこちに点在していた衣類を集め、夫妻の衣類はこの1カ所に収めることにします。用途不明だった書斎スペースも整え、趣味のものや仕事関係のものをまとめます。
キッチン&リビングダイニングは……
3日目はキッチン&リビングダイニングに着手します。こちらのキッチンは収納スペースも多く、キッチン裏にパントリーまであるのに床の上まで物でいっぱい。あふれかえる物で引き出しが開かなかったり、存在を忘れていたりした棚もあるようです。
パントリーは雪崩が起きた後のようになっているのですが、一因となっているのが細長いスペースに置かれた引き出し式のキッチンカウンター。開けにくいカウンターは人に譲り、新しくオープンな棚を設置し、家主さんが仕分けしたものを収納していきます。
家主さんはキッチンの収納が足りなくなり物があふれどうしたらいいのか分からないとのこと。食器は全部出して量を把握し収納の見直しをしていきます。Pさんが引き出しの掃除をする間に、家主さんは食器の仕分け。用途を確認しながら収納していきます。
コンロの後ろの棚は最も使用頻度が高い場所。不要なものを排除し、家主さんにとって使い勝手がいいよう、グラス類、砂糖、塩、常備薬、マーカーなどを収めていきます。家主さんは「開封した食品は忘れないように見える所に置いておきたい」という考えで調理台の上が定位置だったのですが、キッチンカウンターに置いた無印のケースに入れ、必要なときに調理台まで持ち運べるようにしました。
Pさんがキッチンを片付けている間、家主さんはテーブルの上の物の定位置を定めながら片付けていきます。家の中の物があるべき場所に収まることで片付けが終了。3日前と同じ家とは思えない、ステキな家になりました。
徹底片付けから2カ月後……現在の家の様子に驚き
片付けは8月の夏休みに行ったのですが、出したものをしまわなければすぐに元に戻ってしまうもの。Pさんは内心「すぐに戻るだろう」と思っていたそうです。ところが妹さんに様子を聞いてみると、2カ月たっても維持しているとのこと。物の定位置が決まったことで片付けやすくなったそうです。
ちなみに夫は育児休暇をとるほど育児、家事に協力的なのだとか。しっかり収納場所を伝えてあることも功を奏したのかもしれません。大変な片付けを終えたPさんの最後のメッセージは「こうなる前にちょこちょこ片付けましょう」というもの。確かに!
ビフォーアフターに絶賛の声
コメント欄には「散らかっているお家は圧倒的に物が多いことが多いように思います」「こうして誰かに背中を押してもらえる事ってなかなかないので、妹さんのお友達さんもすごく心強かったと思います」「機能的に設計されたお宅なのに散らかりようがもったいなかったのできれいに片付いてほんとに良かったです」といった声が寄せられています。
Pさんは他にも同チャンネルで片付け動画を多数公開中。見ていると、自分も片付けよう……という気持ちになってきます。
画像提供:YouTubeチャンネル「ズボラP」さん
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