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「人間とAIは“共存”するのではなく“共依存”する」――押井守が語った人間とAIの関係性(4/4 ページ)

「犬の目を見ればね、そこに神様がいる」。

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なるようにしかならない人間とAIの関係性

押井守

押井 これからAIは生活の中で必須になってきますよ。だって便利だもん、どんな学生だって頼めば卒論を書いてもらえるんだから(笑)。そのうち間違いなく、スマホを使うのと同じレベルになる。

 もう意識しないくらいの共依存関係になったとき、AIって誰が作ったものかよく分からなくなるよね。だって最終的にはAIがAIを作るようになるから。そうなると、スマホと同じように信じられるのかって話にもなってくる。でもその時はもう手遅れ状態(笑)。今の若い人はスマホを無くしたら大騒ぎじゃないですか。それは、スマホがもう自分の腕と一緒になっているんですよ。とっくにサイボーグになっている。


 押井さんからこんな問いが投げかけられた。鉄腕アトムの時代から、コンピュータやAIは映画や小説、漫画の中でいつも悪役だった。人間は幸福を求めてテクノロジーを開発しておきながら、それが暴走して敵となるストーリーを繰り返し描いている。それはなぜだろう?


押井 人間は人間を信じていないのに、人間が創ったものを信じられると思う? 多分、技術が分かっている人は安心なんでしょう。でもみんな結局ね、エンジンを直せなくても車を運転するし、飛行機にも乗る。コンピュータもスマホも同じ。だから、よく分からないままにAIと人間は共依存関係に入る。それを僕は別に悪いと思っていないし、良いとも言えない。人間はそういうふうにしか生きてこなかったし、これからもそうだろうなと思うんですね。


 たくさんの質問が聴講者から寄せられたが、その具体的内容は割愛する。しかし、それらへの押井さんの回答には、ニヒリズムとヒューマニズムとが混じり合った、人間への強烈な批評性が感じられた。語録としてここに紹介して終わろう。

「犬の目を見ればね、そこに神様がいる」「犬とか猫とか、そこまで広げて語らないのならダイバーシティなんて言っても無駄」「自分で言うほど、人間は大したもんじゃない」「議論というのはおおむね無駄なことだから、散歩にでも行った方がいい」

 あなたはこれらの言葉から何を感じるだろう。

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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