YouTubeチャンネル「着物ばーちー京都 きものBarchie Japanese kimono making」に投稿された、実家の片付けに失敗し、母の大事な思い出を捨ててしまった女性の願いと後悔に、続々と共感の声が寄せられています。動画は記事執筆時点で1万7000回再生を記録。
思い出の振り袖を探す投稿主さん
投稿主のばーちー京都さんには、ずっと言いたかったけれどなかなか言えなかった、ある後悔と願いがあるとのこと。それは……実家の片付けの後悔と、「思い出の振り袖とまた会いたい」という願いです。
実家の片付けに失敗、思い出の品を手放してしまった
ばーちーさんはお母さんの影響を受け、小さなころから着物に親しんできました。成人式に出席した際には、ひいおばあちゃんがお母さんのために作った振り袖を譲り受け、着付けてもらったといいます。この振り袖はばーちーさんが煎茶を習っていたときに、初釜(その年にはじめて行うお茶の稽古のこと)で大役を担当させてもらった際にも着たという思い出の1枚で、「ずっと大事にしたい」と思っていたといいます。
その後、ばーちーさんは多忙などの理由で着物から遠ざかり、煎茶もやめてしまいました。そこからさらに時は過ぎ、両親の介護などをきっかけに実家を売ることになった際、事件は起こります。そのときのばーちーさんは仕事が忙しく、引越しの準備もままならず、実家の整理を全てお父さんに任せたといいます。
そしてお父さんが依頼した業者が荷物を持って行ったのですが……着物はもちろん、お母さんの嫁入りのたんすも三面鏡も、お琴の三味線も日本人形も、七段飾りのお雛様も……実家から全てのものが無くなってしまったのです。ばーちーさんはそのときになって初めて、「どうして自分でやっておかなかったのだろう」と激しく後悔します。
お父さんは、大事な着物はばーちーさん自身で管理していると思っていたそうですが、業者が持って行った荷物の中には、ばーちーさんの思い出の振り袖も入っていました。そこからずっとこの振り袖を探しているものの、なかなか再会できずに今に至っているのだとか……。
つらい経験は着物をより大切にするきっかけに
以前は中古のリサイクル着物にあまりいい印象がなかったというばーちーさんですが、この一件から大事な物を手放してしまったとき、誰かが大切に着てくれたらうれしいなと思うようになったとのこと。以降リサイクル着物に出会った際は、「私が大切に着たらきっと誰かが喜んでくれる」と思い、より大切にするようになったそうです。
実家の整理は誰にでも、いつか必ず訪れること。ばーちーさんのお話を心にとめておいて、後悔をしない、あるいは後悔が少ない選択をできるようにしておきたいですね。
ばーちーさんがようやく口にできた後悔のお話には、「辛かったですね。だからこそ、お着物、大切になさってるんだな……と納得しました」「若くて、仕事やなんやかんや、いっぱいいっぱいで、とても手が回らず、でも後になってなんで……ってことありますよね」といった声が寄せられています。
現在、SNSで着物の魅力を発信しながら東京キモノショーのオフィシャルサポーターなどの活動をしているばーちーさん。同チャンネルとInstagram(@kyoto_woman_japan)では、着物に関する動画や写真を投稿しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「着物ばーちー京都 きものBarchie Japanese kimono making」
(三日月 影狼)
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