「意地悪ベンチ」報道に新宿区長反論 「30年前から近隣住民の要望を受けてこの形状」「苦情はありません」(1/2 ページ)
ベンチの形が露骨な行政の悪意だと批判が寄せられたとの記事を受けて。
「ホームレス対策ではなく住宅地における夜間の騒音防止です」――。吉住健一新宿区長が28日、X(Twitter)を更新し、新宿区が公園に設置している“意地悪ベンチ”が露骨な行政の悪意だとする記事に対して反論した。
アーチ状にデザインされた公園のベンチに批判が寄せれていた
記事では、アーチ状にデザインされた公園のベンチの写真とともに、「新種の意地悪ベンチ」だとするXの投稿を紹介。ベンチが「ホームレス対策」「排除デザイン」「悪意ある所業」とのコメントを紹介する形で、「行政の悪意」といわれても仕方のない形状だと批判の声が殺到していると紹介していた。
この記事に対して吉住区長は、Yahoo!に配信された当該の記事をリンクする形で「この記事のベンチは約30年前から近隣住民の要望を受けてこの形状になっています。ホームレス対策ではなく住宅地における夜間の騒音防止です。地元からの苦情はありません」と反論した。
吉住区長は「座りづらいのではないか」との疑問に対しても「身長174センチのオッサンが座るとこんな感じです」と、自身が実際に現地へ行って座ってみた写真も投稿している。確かに寝るのは厳しいが、座るだけなら大丈夫そうだ。話題になったベンチは、住宅に囲まれたとても小さな公園にあり、「小さなお子様が砂場で遊ぶ様子を保護者が見守る時などに座られています」と区長。
件の投稿は、東京都内にいわゆる「排除ベンチ」などと呼ばれる、仕切りがあったり形状が平らじゃないなど、横になれないようにデザインされたベンチが増えているという主旨で投稿されたもので、記事はそれをまとめた形を取っている。
吉住区長が投稿した30年前の夜間の騒音問題とはなんだったのかなど、明らかになっていないこともあるが、少なくとも当該記事に書かれているような「新種」ではないようだ。区長の投稿には「ある公園」の近隣に住むというユーザーから「夜間の公園の騒音に対して苦痛を感じる」との訴えも寄せられた。区長は「長居をし難くするか、閉鎖公園にするかどちらかになってしまいますね」と返信。「夜間の騒音は警察の協力を得ないと原因者達がやってはならない事だと認識しないことが多いので、酷い時はオンタイムで通報していただけると助かります」と提示している。
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