亡き叔父が写真に残した“山”を知りたい……。山好きたちが知恵を絞って特定した“SNSの奇跡”に大きな反響が寄せられています。
叔父が遺したモノクロの山岳写真がどこのものなのか知りたい
ことの発端となったのはX(Twitter)ユーザーのいっぬ(@ixtsunu)さんの投稿。「【教えてください】これは去年亡くなった義理の叔父さんが家に残していた写真です。パネルになっていたのですが家族もどこなのかわからないそうです。もしこれを見て見当の付く方がおられたらどこなのか教えていただけると幸いです」とモノクロの山岳写真をもとに情報提供を呼びかけました。
投稿者の見立てでは、この写真は1960年代〜1970年代に撮影された1枚。山好きのXユーザーが特定を開始し、数時間後には山岳ライターの森山憲一さんが拡散したことで調査スピードは加速していきます。
すると間もなく、とあるXユーザーが「90年代に移設された旧赤石岳避難小屋って感じがします。下の窪地に建っていたと祖父から聞いたような…後ろの地形も似てる気がします」と投稿者の写真に限りなく近い山岳写真を提供。森山さんを含めた山好きたちは、南アルプス赤石岳山頂直下で撮影された写真であることを確信し、投稿者に連絡を入れたのでした。山好きたち実力、恐るべし……。
ネットの集合知で撮影された場所が特定
投稿者はその後、「場所を教えてくださった方、写真を見せてくださった方、つなげてくださった方、そしてTwitter(現X)の良さを伝えてくださった方々、皆さまに感謝申し上げます。初盆で帰ってきた叔父も喜んでくれたかたと思います(地元浜松は新盆です)。叔母やいとこたちにも皆さまのご厚情を伝えます」と感謝のメッセージを投稿。
ユーザーからは、「みんな凄い」「ネットってすげぇなって思った 悪い部分ばかりじゃない光もある」「山の特定班までいてとても感動してる」「久しぶりに優しいツイッタランドの世界を見た」「こういう善意の集合知は素晴らしい」などの反応が寄せられています。
画像提供:いっぬさん
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