60年以上前の汚れたウェディングドレスを修復すると…… 取り戻した純白に「受け継ぐ価値のあるドレス」「芸術作品です」(1/3 ページ)
ドレスの中から結婚式の名残も見つかる。
捨てられ雨ざらしになっていたウェディングドレスを徹底的に洗ってみたら……? 薄汚れたドレスがまさかの復活を遂げる様子を記録した動画がYouTubeに投稿されました。
1950年台後半に作られたウエディングドレス
動画を投稿したのは、ビンテージ品の修復をテーマとするYouTubeチャンネル「HobbyBobbins」。今回は、フォロワーから送られてきたウェディングドレスを修復していきます。
雨の中捨てられていたというドレスは「Montaldo's」というブランドで、1950年台後半に作られたものと推測されます。トルソーに着させてみると、薄汚れてはいるものの、細部までこだわった装飾の施された見事なドレスであることがわかります。
これを洗う前にまず、ボタンなど金属が使われたパーツを外します。これは、洗う過程で金属が生地に色を付けてしまう可能性があるからです。重しに使われた金属の中には鉛もありました。鉛には毒性があるので触れてしまった手はよく洗っておきます。
ドレスの中から見つかった結婚式の名残
洗う作業はまず、バスタブに張った水に洗剤と洗濯用ソーダを入れ、そこにドレスを浸します。20分間手洗いすると水の中に汚れが溶け出してにごりました。
水分をある程度絞った後は再びバスタブに水を張り、酸素漂白剤を入れて20分間押し洗いします。その後、時々押し洗いし、2時間漬け置いてからすすぐと、洗い作業は終了です。
浴室で吊り下げて自然乾燥させ、翌日の朝から太陽の下で天日乾燥させたら乾燥も終了。4時間かけてボタンを縫い付けていきますが、このとき、結婚式のライスシャワーのときに生地の間に入り込んだとみられる米粒が見つかりました。おそらく数十年前の米粒ということになります。
ついに純白を取り戻したドレス
仕上がったドレスを屋外に出してみると、スパンコールとパールのビーズが光を反射して実に美しい見栄えに。ビフォーアフターで比較すると黄ばんでいたドレスが純白を取り戻したことがわかります。
ナレーションが、「このドレスに2度目のチャンスが与えられることを本当に楽しみにしています」「本当に気に入りました」と感想を伝え動画は終わりました。
「受け継ぐ価値のあるドレス」「芸術作品です」
すばらしいドレスが見事に復活したことに、「本当にゴージャス。本当に素晴らしいドレスです」「修復していただきありがとうございます! 芸術作品です」「時代を超越したロマン」「受け継ぐ価値のあるドレス。これは宝物だ」などのコメントが寄せられました。
同チャンネルにはこの他にも、ビンテージのウェディングドレスの修復動画がいくつか投稿されています。
※画像は「HobbyBobbins」のYouTubeチャンネルより引用
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