“怪我の痛みは治らない”と告げられたフランス人の兄、日本の整骨院に2週間通ってみたら……　驚きと感動の結果が160万再生（1/3 ページ）

笑顔が増えていく様子にほっこり。

[土屋真理菜，ねとらぼ] PC用表示関連情報

　体の痛みに悩み続けてきたフランス人の兄。日本の整骨院で治療する日々に密着した動画がYouTubeチャンネルに投稿され、記事執筆時点で160万回以上再生されています。

“怪我の痛みは治らない”と告げられた兄が日本の整骨院に2週間通ってみたら...

　投稿されたのは、フランス人の妻・アマンディーヌさんと日本人の夫・げんとさんが運営するYouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonSoirTV」。今回、日本の整骨院で治療するのはアマンディーヌさんのお兄さんです。

体の痛みに悩んでいた兄

　フランスで体育の教師をしているというお兄さん。過去に怪我をしてから肩や腕の痛みが治らず、母国でさまざまな病院に通うも「原因不明」「怪我の痛みは治らない」と言われ続けてしまったとのこと。

　そんな日々が10年以上続き、運動を控えるも仕事に支障が出てきて悩んでいたといいます。そこで今回、お兄さんは以前お母さんも通っていたことがある「酒田みなみ整骨院（山形県酒田市）」へ。同院では、国家資格の柔道整復師が施術しています。日本に滞在する2週間の間、お兄さんはほとんどの時間を治療に専念することにしました。

細かく原因を探っていく

　整骨院に到着し、まずは問診票を記入。日本では普通のことですが、フランスではこのような文化がないそうです。アマンディーヌさんがお兄さんの症状を通訳しながら、整復師さんが原因を細かく探っていきます。まず腕の状態を確認した整復師さんによると、お兄さんには筋力低下が見られるとともに、神経圧迫を起こして筋肉に栄養が行っていない状態とのこと。痛みの原因としては、筋肉が緊張している可能性があるといいます。

痛みの原因を探ります

　さらに整復師さんは、肩の炎症が腕の痛みを起こしていることも推測し、エコー検査を行ってみることに。この一連の流れにお兄さんは「フランスはMRIまでしないと肩の原因に気付かなかったよ。日本の先生の方が鋭いかもね（笑）」と驚きつつ、「ここでなんて言われるか楽しみだよ」「不思議だけどさ……日本の先生なら信頼できる！　原因が分かる気がするんだ」「怪我を治してまたバドミントンをできる日が来ると願ってる」と安心感を抱いたようです。

　また、触診の際に「筋トレは今はやらない方がいい」「特に腕立てはダメ」などと言われると、お兄さんは「まじか！　フランスの医者から逆を言われたよ（笑）」「もっと肩を悪化させてしまうことを教えられてたんだね」とショックを受けていましたが、さまざまなアドバイスと、フランスでは見られない検査機器にテンションが上がり、お兄さんの表情はどんどん明るくなっていきました。

長年悩んだ痛みの原因が次々と発覚

　エコー検査の結果、肩の骨と筋肉の間にある滑液（クッションの役割をする部位）が、運動したときの過度な負担や姿勢の悪さ、重いカバンを持っていたことなどが原因で、擦れすぎて炎症が起きていることが発覚。またしびれのある肘については、動かなすぎて筋肉が固くなってしまい、神経が筋膜にくっついてしまっていたことが原因のようでした。これにアマンディーヌさんが、今まで全くストレッチしていなかったことを指摘すると、思わずお茶目な表情でごまかすお兄さん……！　これからはストレッチしてくださいね……！

次々に原因が判明し驚き

だんだん表情が明るくなっていくお兄さん

　かれこれ10分ほどで、痛みの原因と治療方法が決定。血流を良くし、癒着を開いていく効果のある針治療をメインにしつつ、プラスでマッサージも行っていくことになりました。長い間、原因不明と言われ続けた症状に光が見え、お兄さんは「10分でここまで自分の怪我について学べるとはね」「メンタル的にもすごく心が軽くなった」と安堵（あんど）した様子で話しつつ、「一生ストレッチすることを忘れないよ」「生徒にもストレッチをさせてないから反省します」と語り、整復師さんから家でもできるストレッチ方法も学びました。

ようやく心が軽くなりました

ストレッチの重要性を学ぶ

日本での治療最終日、結果は……

　初めての鍼治療と、ストレッチを頑張り続けて2週間。ついに施術最終日を迎え、エコーで体の状態を確認してみると……。肘の癒着部分はほとんど消えており、一番気になっていた肩も、まだ少し炎症が残っているものの、かなり落ち着いている様子。お兄さんの体の症状は、着実に改善へと向かっていたのです！　それから最後の施術を終えると、お兄さんは「運動ができるようになる日が楽しみ！」「あとは毎日ストレッチと筋力をつけることを頑張ります」「あとは姿勢もね！」と笑顔でコメント。また思いっきり運動を楽しめるようになる未来は、そう遠くはないかもしれませんね！（※治療の効果は個人差があります）。