1992年に『週刊少年マガジン』で連載が始まった「金田一少年の事件簿」は、推理・探偵マンガの先駆け的存在です。主人公の金田一一は、名探偵・金田一耕助の孫。少々不真面目な性格ながら実はIQ180の天才で、冴え渡る推理によって数々の難事件を解決してきました。アニメなどのメディア展開も行われており、特に堂本剛さんが金田一少年を演じた実写ドラマは大ヒットし、映画版の制作も行われました。

　そこで今回は、「2004年以降に連載された第II期で、一番好きな長編事件はなに？」という人気投票を実施します！　まずは代表的な長編事件を紹介していきましょう。

オペラ座館・第三の殺人

　「オペラ座館・第三の殺人」は、2005年9月から12月にかけて連載された、28番目の長編事件。金田一少年シリーズではおなじみの、孤島に立つ洋館「オペラ座館」を舞台とした事件です。

　二度にわたって凄惨な事件の舞台となったオペラ座館は、オーナーの黒沢氏が逝去したことで取り壊されることになります。金田一少年と幼なじみの美雪、そして剣持警部の3人はオペラ座館最後の公演に招かれ、そこで三度目の殺人事件に遭遇します。

　なお、現在『イブニング』で連載中の「金田一37歳の事件簿」でも、オペラ座館のあった孤島・歌島が再登場。もちろんこちらでも殺人事件が起こるため、「恐怖の殺人アイランド」という金田一（37歳）の毒づきはあながち間違いではないのかもしれません……。

香港九龍財宝殺人事件

　「香港九龍財宝殺人事件」は、2012年7月から10月まで連載された、20周年記念シリーズのなかの1作です。美雪が香港で行われるファッションショーに出演することになり、ちゃっかりついていく金田一少年。美雪は現地の占い師に「この先とんでもない事件に巻き込まれる」と言われた後に、何者かに誘拐されてしまいます。美雪の行方を追う金田一少年は、やがて香港の暗部に足を踏み入れることに……。

　この事件は2013年にドラマ化されており、4代目の金田一少年として「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さんが初登板。2014年には連続ドラマ「金田一少年の事件簿N（neo）」として放送されました。

薔薇十字館殺人事件

　こちらも20周年記念シリーズに含まれる長編で、37番目の長編事件です。この事件では、金田一少年最大の宿敵である「地獄の傀儡師」こと高遠遙一が登場。

　金田一少年はあろうことか高遠から「異母妹を守ってほしい」という依頼を受け、ローゼンクロイツという人物に招待された高遠とともに「薔薇十字館」を訪れます。しかしその日の晩餐で来客に出されたのは、男性のバラバラ死体。これを皮切りに次々と殺人事件が発生します。

狐火流し殺人事件

　2013年から2017年まで連載されたR（リターンズ）シリーズのうちの1作。長編事件としては40作目となります。

　小学生の頃に所属していたカブスカウトの女子メンバーが亡くなったという電報を受け取った金田一少年。葬儀に出席するために白狐村へと向かったところ、亡くなった子は何者かに殺されていたこと、犯人は捕まっていないことが分かります。そして村祭りの夜に行われる「狐火流し」の行事の最中に、第2の殺人事件が発生し……。金田一少年の事件としては珍しく、美雪が事件に全く絡まない話です。

金田一二三誘拐殺人事件

　R（リターンズ）シリーズの最終話で、47番目の長編事件。金田一少年のいとこ・金田一二三（フミ）が登場します。

　金田一少年はフミにねだられ、美雪とフミとともに高幡不動で行われる新選組祭りにやってきます。新撰組のコスプレイベントに参加するために更衣室へ向かったフミですが、そこで誘拐されてしまい、犯人はお祭りの参加者に身代金を運ばせるよう警察へ要求。選ばれた6人の参加者は、新選組の羽織姿で都内を駆けずり回ります。

「金田一少年の事件簿」第II期で一番好きな長編事件は？

　金田一少年が高校生の間に解決した事件はこのほかにも数知れず。今回は、第II期で解決した21件の長編事件を選択肢としてリストアップしました。金田一少年の活躍を思い出しながら、ご投票よろしくお願いします！

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