日本気象協会によれば、今年は暖冬が続いた影響で、例年より早い時期からスギ花粉の飛散が始まりました。SNS上では連日「いつもより酷い」「鼻かみすぎて痛い」「目を取り出して洗いたい」など、花粉症の人たちの悲痛な叫びが上がっています。
そんな中、Twitterで「花粉光環」というワードが注目を集めました。
全国各地の人たちがハッシュタグ「#花粉光環」と一緒に、虹色の輪光を撮影した写真を次々アップ。「きれい!」「撮れた!」など賑わう一方、花粉症の人たちからは「地獄みたいな日」「死の光……」と真逆の反応も相次ぎました。
「花粉光環」の評価は?
SNS分析ツールを使用して「花粉光環」に関するツイートを解析したところ、68.2%がポジティブな内容を投稿していました。
「花粉光環」の盛り上がりは?
トレンド件数を見てみると、3月3日に1度大きな盛り上がり見せ、また3月11日にも多くツイートされていました。
花粉光環とは
花粉が待機中にたくさん飛んでいる時に見られる、太陽の周囲が虹色に輝く現象です。
花粉に衝突した太陽光は、その裏へ回り込むように屈折します。このとき赤系の光は花粉を大回りするように、青系の光は花粉の側を通って私達に届くため、太陽の周りが虹色に輝いて見えます。
花粉が大量に飛散している時に見られるため、花粉症の人からは「死刑宣告」「死亡確定」などのコメントが。中には「スギの植林やり過ぎた結果」「もはや公害」と、国の林業政策への恨み節も見られます。
なお花粉光環を見るときは、木や建物を間に挟むなどして、太陽を直接見ないようにしましょう(失明する恐れがあります)。
3月はTwitterで目撃報告が続々
今年は花粉の飛散量が一段と多いようで、Twitter上では2月中旬頃から花粉光環の目撃情報が続出。特に3月は暖かい日が続いているためか、連日のように各地で確認されています。
日本気象協会の週間花粉飛散情報によれば、今後も花粉の飛散は落ち着く気配がありません。桜の開花も例年より大きく早まるほど暖かい日が続いており、引き続き猛威を振るいそうです。
ただ、例年より花粉が飛び始めるのが早かった影響で、今年は飛散のピークも前倒しになっているようです。ウェザーニュースによれば、症状が強いと感じている人の割合はすでに減少傾向で、去年より早く状況は落ち着くと見られています。
ただし、ピークを迎えるのはスギ花粉のみ。これからヒノキ花粉が飛び始める時期に入ります。東京など、既にヒノキ花粉の飛散が確認された地域もあり、早くも症状が出始めている人もいるようです。
こちらも例年と違い、飛散開始が前倒しになっているため、いつもと同じ感覚でいると対策が後手に回ってしまう恐れがあります。花粉症の人は早めの対策を心がけましょう。
調査概要
| 調査期間 | 2020年2月29日~3月13日 |
|---|---|
| 調査対象 | |
| 調査件数 | 5075 件(10%サンプリング) |
| 調査キーワード | 花粉光環 |
| 調査方法 | 対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析 |
| 備考 | 実数に近づけるため件数を100%に補正 |
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