着けている人を街で見かけることも多くなった「スマートウォッチ」。Apple Watchが発売された当初はガジェット好きの人が使っている印象が少なからずありましたが、今では生活を便利にしてくれるアイテムとして年齢や性別を問わず定着しつつあります。

　そんなスマートウォッチは、具体的に何ができて、どんなことが便利になるのでしょうか？　今回は、スマートウォッチでできることの解説や、おすすめモデルを紹介していきます。

スマートウォッチとは？

　スマートウォッチは、タッチスクリーンやCPUを搭載した小型の腕時計型デバイスです。スマートフォンなしの単体で使えるスマートウォッチもありますが、対応のスマートフォンが必要になってくるものや、スマートフォンと連動して使うことでより便利に使えるものが多くなっています。

　ここ数年で着けている人をよく見かけるようになってきたスマートウォッチですが、実は1984年にセイコーグループから現在のスマートウォッチの原型にあたる「腕時計型コンピュータ」が発売されています。そこから時を経て、2015年に初代Apple WatchがAppleより発売。これにより、一般にも広く浸透していきました。

スマートウォッチでは何ができる？

　スマートウォッチでは、歩数の計測や通知機能などさまざまなことができます。メーカーやモデルによっても違うので、今回はスマートウォッチの中でも人気のApple Watchの中から、「Apple Watch Series 8」にスポットを当てて、主要な機能を紹介していきます。

※各種機能は、GPSモデルの場合はiPhoneが通信範囲内にないと使えないものもあるのでご注意ください。

基本機能

• 時計の文字盤変更
• アラーム、タイマー、ストップウォッチ
• リマインダー
• 電話、メール、LINEなどの送受信
• 各種アプリの通知確認
• マップの確認
• 音楽再生
• iPhoneを探す
• 電子決済　など

　Apple Watch Series 8にはアラームなどの基本的な機能が備わっています。アラームは振動でも知らせてくれるので、オフィスや電車の中、横で家族が寝ているときなど音を鳴らさずにアラームに気付きたいときに便利です。Apple Watch上でLINEのメッセージが確認できるのもうれしいポイント。

　また、SuicaやiD、QUICPay、LINE Payなどの電子決済、さらにはPayPayのQRコード決済に対応しているのも魅力です。改札やコンビニで電子決済したいときにスマートフォンをポケットなどから出す手間が省けるので、荷物が多いときには特に助かりますね。

健康とウェルネス

• 血中酸素ウェルネスアプリ
• 心電図アプリ
• 高心拍数と低心拍数の通知
• 不規則な心拍リズムの通知
• 心肺機能レベルの通知
• 皮膚温センサー
• 過去の排卵を推定できる周期記録
• 睡眠ステージ　など

　Apple Watch Series 8は健康に関する測定を行い、健康状態の把握をサポートしてくれます。「血中酸素ウェルネスアプリ」では赤血球が肺から体のほかの部分に運ぶ酸素の割合を測定できます。「心電図アプリ」では心臓の鼓動と心拍リズムを記録。そのほか、手首で測定した皮膚温データと記録された周期データをもとに、排卵が起こったと思われる日を推定する機能や、睡眠アプリでレム睡眠・コア睡眠・深い睡眠の時間や目が覚めた時間などを推定し、睡眠の傾向を確認することもできます。

※Apple Watchは医療での使用を目的としたものではありません。

安全と緊急時

• 緊急SOS
• 海外における緊急通報
• 転倒検出
• 衝突事故検出
• 騒音のモニタリング
• バックトレース　など

　緊急時には、モバイルデータ通信接続などを利用し通話ができる状態でApple Watchから「緊急SOS」で電話をかけると、簡単に緊急電話をかけて助けを求めることができ、緊急連絡先に通知することができます。また、自動車で重大な衝突事故に遭ったときに、緊急通報サービスへの連絡を手助けしてくれる「衝突事故検出」の機能も。さらに、ノイズアプリでは、周囲の音のレベルを測定し、聴覚に影響を及ぼすおそれのあるレベルまでデシベルの値が上がると、手首をタップして知らせてくれます。

おすすめのスマートウォッチをピックアップ

　Apple Watch以外にも、各メーカーから魅力的な機能を備えたスマートウォッチが販売されています。自分の生活スタイルや用途に合ったものを選べば、生活がより便利になるはず。Apple Watchに加え、「GARMIN（ガーミン）」や「Xiaomi（シャオミ）」などのおすすめモデルを紹介します。

※対応機種などの詳細は各商品ページよりご確認ください。

Apple Watch Series 8 GPS + Cellularモデル

　「Apple Watch Series 8 GPS + Cellularモデル」は、有効な通信サービスプランに加入すれば手元にiPhoneがなくても電話をかけたり、メッセージを送ったりすることができる「GPS + Cellularモデル」のスマートウォッチ。もちろん、前述した基本機能やヘルスケア機能、安全・緊急時機能も使えます。Apple Watchだけで通信機能を使いたい人にはこちらがおすすめです。

GARMIN Venu Sq 2

　「GARMIN Venu Sq 2 Music」は、音楽再生機能とタッチ決済機能が付いているスマートウォッチです。Garmin独自の機能「Body Battery」機能を備えており、ユーザーのエネルギー残量を数値化して表示します。1回の充電で約11日間稼働するロングバッテリーを搭載。電子マネーはGarmin PayとSuicaに対応しています。

Xiaomi Watch S1 Active

　「Xiaomi Watch S1 Active」は、117種類のフィットネスモードと19のプロフェッショナルモードを搭載した、スポーティーなデザインのスマートウォッチ。心拍数モニタリングや睡眠モニタリング、血中酸素モニタリング、ストレスモニタリング、女性のための健康モニタリングなどに対応しており、日々の健康管理をサポートしてくれます。

HUAWEI WATCH GT 3 Elite 46mm

　「HUAWEI WATCH GT 3 Elite 46mm」は、ビジネスシーンにもマッチする高級感のあるデザインが魅力のスマートウォッチです。音楽再生機能に加え、「パーソナルAIランニングコーチ」や100種類のワークアウトモードなど、ユーザーの健康をサポートする機能を搭載。バッテリーは最大14日間持続します。

Galaxy Watch5 44mm

　「Galaxy Watch 5 44mm SM-R910NZAAXJP」は、スタイリッシュなデザインと機能性を兼ね備えたスマートウォッチ。音楽再生機能のほか、タッチして15秒で自分の体を把握できる体組成測定機能や、睡眠状態が分かる睡眠トラッキング機能などを搭載。急速充電に対応しているのもうれしいポイントです。

Fitbit Versa3

　「Fitbit Versa 3」は、Fitbit PayのSuicaに対応したスマートウォッチ。スピーカーを搭載しているため、ハンズフリーでBluetooth通話やボイスメールの送信が可能です。GPSを搭載しており、ランニングやサイクリングの際はペースと距離を計測可能。また、音声アシスタントに話しかければ、天気予報を確認したり、スマートホーム機器を操作したりできます。

Fossil GEN 5E SMARTWATCH FTW4055

　「Fossil GEN 5E SMARTWATCH FTW4055」は、ブラウンのレザーバンドで仕上げた、上品なデザインのスマートウォッチ。スピーカー、防水機能、4GBのストレージ容量、数日間バッテリーを長持ちさせるスマートバッテリーモードなど、便利な機能を搭載しており、普段使いにおすすめです。

TicWatch E3 Wear OS by Google

　「TicWatch E3 Wear OS by Google」は、Wear OS by Googleを備えたスマートウォッチです。Mobvoiアプリで複数の家族の健康データを追跡し、気にかける人のデータのチェックが可能。また、トレーニングモードも充実しており、登山、水泳、スケートボード、ピラティス、高強度インターバルトレーニング（HIIT）など100種類以上のトレーニングをサポートしてくれます。

Skagen JORN SKT3100

　「Skagen JORN SKT3100」は、北欧らしいミニマムでクラシックなスタイルに、多彩な機能を盛り込んだスマートウォッチです。歩数、活動時間、カロリー、心拍、睡眠などをトラックするさまざまなセンサーを搭載しており、日々の健康管理に便利。また、E-inkディスプレイを採用しており、モノクロ表示でありながらコントラストが強く、目が疲れにくくなっています。

　次のページでは「1万円以上のスマートウォッチ」の人気ランキングTOP10を掲載しています！

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