「ハチクロ」「ブルーピリオド」だけじゃない! おすすめ「美術系漫画」ランキングTOP10!

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 美術や美大を舞台にした漫画作品といえば、羽海野チカさんの『ハチミツとクローバー』や、東村アキコさんの『かくかくしかじか』、山口つばささんの『ブルーピリオド』などが知られています。

 一般人からはなかなか伺い知れない美術の世界は、かっこいいけれど少しハードルが高く感じるという方も多いのではないのでしょうか。あるいは、すごい人が行くところ、変わった人が多い、というイメージもあるかもしれません。でもそこには、美術に真剣に向き合い、悩み、そして創作をする熱い人たちがたくさんいるんです!

 そこで今回は、美術に関わる熱い人たちが登場する「美術系漫画」を筆者独自の目線でランキングにしました。さらに、ランキングから3作品を厳選して詳しく紹介します。

画像はAmazon.co.jpから引用
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ブルーピリオド

 まず紹介するのは、TVアニメ化が決定した山口つばささんの『ブルーピリオド』です。「月刊アフタヌーン」にて連載中で、現在9巻までコミックスが発売されています。

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 ヤンキーでありながら、成績優秀でなんでも卒なくこなす高校2年生の矢口八虎。ある日、タバコを忘れた八虎が美術室を訪れると、そこには美術部員の絵があり圧倒される。その絵を描いた美術部員から「あなたが青く見えるなら、りんごもうさぎも青くていいんだよ」と言われたことをきっかけに美術の授業に真剣に向き合う。そして、初めて自分の描いた絵で人とコミュニケーションできたことにより、八虎は美術にのめり込んでいき、美大の最高峰、東京藝術大学を目指すことになる……。

 “スポ根美術漫画”という新しいジャンルを切り開いた作品です。東京芸術大学を受験するために美術予備校に入るのですが、母親からの反対や予備校での挫折など、受験生にとってリアルな場面が満載。実際に東京芸術大学を卒業した作者ならではの視点がとても面白く、参考になります。しかも主人公は絵を描く初心者なので、作品を通じて、描くことに一緒に向かい合える点も高評価。私はこの漫画を読んでデッサンがしたくなり、絵画教室に通うことにしました。

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

山口つばさ
748円(12/18 18:36時点)
発売日: 2017/12/22
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A子さんの恋人

 続いて紹介するのは、最終回がネットでも話題になっていた近藤聡乃さんの『A子さんの恋人』です。2015年から2020年までKADOKAWA刊行のマンガ誌「ハルタ」にて連載されていました。全7巻完結作品です。

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 29歳で漫画家のA子さんは優柔不断。3年間のニューヨーク生活のなかでAくんという恋人ができたものの、ビザの失効で日本に帰国したA子さん。帰国後、別れ話をしそびれていたA太郎と再開する。人気者のA太郎とクールなAくんとの間で迷うA子さんの人間関係を描いた恋愛漫画。

 主人公と同じく、作者が美大出身ということで、圧倒的な画力が特徴。スクリーントーンを使わずに描線だけで表現された完成度の高い画面は、柔らかくほんわかした雰囲気でストーリーの流れにも合っています。キャラクターそれぞれの恋愛が中心となっていますが、A子さんの創作への悩みもリアルに描かれています。テーマ、ストーリー、そして絵のタッチを楽しみつつ、さまざまなことを考えるきっかけを与えてくれる作品です。

A子さんの恋人 1巻 (HARTA COMIX)

近藤 聡乃
614円(12/18 18:36時点)
発売日: 2018/09/15
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夏の前日

 最後は、吉田基已(よしだ もとい)さんの『夏の前日』です。「good!アフタヌーン」にて2009年から2014年まで連載されていました。全5巻完結作品です。

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 美大生の青木哲生はバイト先で月下画廊の店主・藍沢晶と出会う。哲生に興味を持った晶はことあるごとに河原で絵を描く哲生のもとを訪れる。ある雨の日、二人は一夜をともにし、恋愛関係が始まる。晶と恋愛関係にありながらも、哲生は同じ美大に通う小早川華海を意識するようになる……。

 本作品は、同作者の『水の色 銀の月』の前日譚に当たります。あらすじに書いたように、恋愛が一番の見どころですが、個人的には哲生の「画家としてどう生きていくか」という葛藤が美しく、見どころでもあると思っています。瑞々しい線が織りなす画面からは、夏のキラキラとした空気が伝わってきます。

夏の前日(1) (アフタヌーンコミックス)

吉田基已
660円(12/18 18:36時点)
発売日: 2010/02/05
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 この他にもまだまだある「美術系漫画」、ランキングのTOP10は次のページからご覧ください!

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