にんにくは食べ過ぎると体に悪いの? 医師が回答

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 ニッポン放送「草野満代 夕暮れWONDER4」で、「にんにくの摂取量」に関して医師が回答した。

 番組に寄せられた健康の疑問『にんにくが大好き。にんにくって食べ過ぎるとダメなの?』に対して、医師が回答した。

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解説

 「にんにくの成分は『アリシン』という物質で、疲労回復や生活習慣病の予防などに期待が持てます。一方で刺激の強い成分でもあり、殺菌作用が強く、食べすぎると胃の粘膜や胃壁を荒らすことがあります。

 また腸内の善玉菌まで殺してしまい、腸内環境を悪化させ、腹痛や下痢、便秘などを引き起こすことがあります。更に腸からの栄養素の吸収がさまたげられ、ビタミン不足や、皮膚や口のなかに炎症を引き起こすこともあります。

 適量にとれば鉄の吸収を促進し、貧血などの改善が期待できますが、とりすぎると血中のヘモグロビンが減少し、さらに赤血球が破壊されて貧血の原因になります。

 どれくらい食べれば症状が出るかなど、上限量に根拠はあまりないようですが、1日の目安は1片を5~7gとして3~4片、多くても10片以内がよいとされています。胃腸への刺激が強くなる空腹時、また体調が悪いときなどは食べるのを控えた方がよいでしょう。

 にんにくは、『アリイン』という物質が酵素の働きで『アリシン』に変化します。加熱することで酵素の働きを抑制することができるので、火を通して食べてください。

 また、にんにくそのものを食べると臭いがきつくなりますので、料理の風味や隠し味などに利用することをお勧めします」

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