定理などを用いて正解を導き出す「数学」は、ビジネスシーンにおいても必要なロジカルシンキングを身につけられるため、社会人になって学び直す人も多い学問です。そんな数学分野において、世界的に評価されているのはどの大学なのでしょうか？

　今回はイギリスのクアクアレリ・シモンズが公開する「QS世界大学ランキング（2023年版）」から 「数学分野の世界大学ランキング」をお送りします。

※本ランキングは学問的評判、雇用主の評判、および研究への影響に基づく評価により順位化されたものです。

（出典：QS Quacquarelli Symonds「QS World University Rankings by Subject 2023: Mathematics」）

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第2位：ケンブリッジ大学（イギリス）

　第2位はイギリスのケンブリッジにある「ケンブリッジ大学」でした。1209年に設立された世界最古の大学の一つで、イギリス伝統の「カレッジ制」を特徴としています。これまで100人以上のノーベル賞受賞者、15人の英国首相を輩出してきた世界屈指の名門大学です。

　日本人で初めてのケンブリッジ大学卒業生として知られているのが、数学者の菊池大麓さん。数学の初等教育のシステム整備に尽力したり、著書『初等幾何学教科書』が長年にわたり教科書として使用されたりと、日本における西洋数学の普及に大きく貢献しました。

第1位：マサチューセッツ工科大学（MIT）（アメリカ）

　第1位は「マサチューセッツ工科大学」でした！　「MIT」の略称でおなじみのマサチューセッツ工科大学は、1865年に設立されたアメリカのマサチューセッツ州に本部を置く私立大学。これまでノーベル賞受賞者を多数輩出している、全米屈指のエリート名門校の一つです。

　米アメリカンフットボールリーグ選手のジョン・アーシェルさんが引退後、MITでの博士号の取得を目指してスペクトルグラフ理論、数値線形代数、機械学習を研究していたことも有名ですよね。また日本人の卒業生も多く、数学分野からはタウバー型定理を確立した池原止戈夫さんが知られています。

　なお、日本からは東京大学が28位にランクインしています。ランキングの全順位は、次のページからご覧ください！