イギリスの高等教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション（THE）」は日本のベネッセグループの協力のもと「THE世界大学ランキング日本版2023」を発表しました。本ランキングは「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野で構成され、さらに細かく16項目に分類されており、それぞれの指標から大学の教育力を総合的に表すものです。

　今回はその中から「教育リソース」ランキングを紹介します。これは、「どれだけ充実した教育が行われている可能性があるか」について、「学生一人あたりの資金」「学生一人あたりの教員比率」「教員一人あたりの論文数」「大学合格者の学力」「教員一人あたりの競争的資金獲得数」の5項目から導かれたものです。さっそくランキングを見ていきましょう。

（出典元：教育リソースランキング｜THE 日本大学ランキング）

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第2位：東京大学

　第2位は「東京大学」でした。東京都文京区に本部を置き、2027年には創設150周年を迎える歴史ある国立大学です。卒業生や教員には内閣総理大臣やノーベル賞受賞者もおり、充実した教育が行われていると考えられます。

　2022年5月では、教職員のうち教授・准教授・講師・助教・助手は合わせて3937人。学生数は2022年11月時点で2万8785人となっています。国立大学法人に交付される運営費交付金は国内で最も高く、予算の面でも充実しているといえそうです。

第1位：東京医科歯科大学

　第1位は「東京医科歯科大学」でした。1928年に設置された東京高等歯科医学校を前身として設置された国立大学で、「知と癒しの匠を創造し、人々の幸福に貢献する」を基本理念としています。世界水準のカリキュラムを構築し、その実現のために優秀な教員の採用や教育設備の整備を行い、世界で活躍できる人材の育成を目指しています。

　なお同校は、国立大学法人東京工業大学との統合を目指し、手続きを進めているところです。これによって科学分野の発展につながる教育がさらに推進されることが考えられ、大学としての総合力もアップする可能性がありそうです。

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