日本の食卓に欠かせない存在となっている餃子。家庭で味わう手づくり餃子も、有名店で食べる餃子もおいしいですよね。でも実は、日本でも、餃子をよく食べる地域とそうでない地域があることをご存じですか？　地域によって餃子の具材や味わい方が異なったり、餃子がご当地グルメになっていたりするのも面白いポイントです。

　そこで今回は、総務省統計局の家計調査による「餃子が好きな都市ランキングTOP30」を紹介します。同調査は、県庁所在市及び政令指定都市に暮らす２人以上の世帯を対象に、2020年～2022年の餃子類にかかった金額の平均を算出したものです。ちなみに、全国平均は2081円という金額でした。

　それではまず、上位2都市について解説します！

出典：家計調査（総務省統計局）

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「餃子が好きな都市」ランキングTOP30

第2位：静岡県浜松市（3642円）

　第2位は浜松市でした。金額の平均は、全国平均を大きく上回り3642円となっています。

　浜松市は静岡県の西部に位置する政令指令都市で、人口は県内最大を誇ります。ものづくりの街として、日本の誇る有名企業が本社や工場を置いていることでも有名です。浜松市のグルメと聞くと、うなぎや魚介類とともに浜松餃子を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。浜松市では街を挙げて、餃子をとおして街のPRを行っています。

　浜松餃子は、餃子を円形に並べて焼き上げ、もやしを添えて食べるのが特徴です。もともと浜松市内やその近辺では、餃子の材料となるキャベツや玉ねぎ、豚肉の生産が盛んだったという一面もあります。地元の材料をたっぷり使った浜松餃子はジューシーで旨みたっぷり！　浜松を訪れたら、餃子の食べ歩きは外せません。

第1位：宮崎県宮崎市（3969円）

　そして第1位は宮崎市でした。金額の平均は3969円となっています。日本でご当地餃子のある宇都宮市や浜松市を抑えての１位となりました。

　宮崎市のある宮崎県で有名なのは、地鶏やチキン南蛮というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、地元の家庭では餃子もよく食べられています。そのため、餃子をとおして街を盛り上げようという機運が高まっています。2020年9月には、「宮崎市ぎょうざ協議会」が発足。宮崎市の餃子専門店をはじめ、餃子卸会社やラーメン店などで構成された協議会です。

　宮崎県はもともと、餃子の中身に使われる食材の生産が豊富な地域です。日照時間や平均気温は全国トップクラスで、おいしい豚肉やキャベツが育てられています。宮崎市の餃子は、地元の食材のおいしさを感じられるグルメと言えるでしょう。

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