九州地方にある「熊本県」は、不知火海に面するリアス海岸と、カルデラ火山を擁する特殊な地形の県です。かつての律令制下では肥後国と呼ばれ、その呼び名は7世紀ごろの文献に登場するといわれる歴史深い地域。ちなみに、室町時代前期には「隈本」と表記されていたという記録もあり、初代熊本藩主である加藤清正が現在の「熊本」に改名したという説があります。

　今回はそんな熊本県をテーマに「熊本のカッコいいと思う地名は？」というアンケートを実施します。熊本県内でカッコいいと思う地名（市区町村名）を教えてください！　まずは熊本県内から3つの市区町村をピックアップして紹介しましょう！

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熊本市中央区

　県庁所在地である「熊本市」。さらにその中心地であることを示す中央区は、まさに熊本県全体の中心部ともいえる街でしょう。熊本という地名は前述の通り加藤清正が改名したという説など諸説ありますが、その名前からはやはり動物の熊のような力強さを感じさせます。また、中央区は熊本市の中心ということもあり、洗練された雰囲気を感じてカッコいいと思う人も多いかもしれませんね。

阿蘇市

　「阿蘇市」は世界でも有数の大規模なカルデラである阿蘇山を擁する市であり、市の大半がカルデラによる盆地で占められてる街です。「阿蘇」という地名は奈良時代に編さんされた日本書紀にも見られ、「阿」は「原点」を、「蘇」は「蘇生」を意味するともいわれているそうです。原点から蘇生するという生命の壮大さを感じさせますね。また、なんといっても勇壮な阿蘇山をイメージさせるため、カッコ良さを感じる方も多いでしょう。

天草市

　「天草市」は数多くの島（天草諸島）を持つ地域であり、離島を擁する地域では全国有数の人口を抱えているといわれます。地名については「古事記」にある「天両屋」（あまのふたや）という島の名前から来たという説や、「天」は同じ「アマ」という読みである海女（海士）を、「草」は民草を意味し、漁業を行う民が住んでいた地域を表すという説もあるそうです。また、隠れキリシタンやキリスト教関連の史跡を多く残し、世界遺産の一部に登録されていることも、カッコいいと思える要素のひとつではないでしょうか。

熊本県の地名でカッコいいと思うのは？

　ここまで、熊本県の市区町村から3つをピックアップして紹介しました。熊本県には古くからつむがれてきた歴史のロマンを感じさせる地域や、異国の香りを漂わせる地域などもあり、そのようなイメージからカッコいいと思わせる地名も数多くあります。

　なお、今回のアンケートでは、熊本県内にある49カ所の市区町村名を選択肢として用意しています。あなたがカッコいいと思う地名にご投票ください。

　また、各市区町村名のカッコいいと思うポイントや、その地域にまつわる思い出やエピソード、観光名所やおすすめスポットなども、ぜひコメント欄にお寄せください。みなさんのご投票お待ちしております！

参考

• 熊本県（Wikipedia）
• 熊本市（Wikipedia）
• 阿蘇市（Wikipedia）
• スローな旅「阿蘇カルデラツーリズム」を提唱（財団法人阿蘇地域振興デザインセンター）
• 天草市（Wikipedia）
• 「天草」の名前の由来について （レファレンス協同データベース）
• TOP（天草の﨑津集落）